- Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101001432
感想・レビュー・書評
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バット、カツラ、井戸、抜けられない通路、パソコン通信、戦争、夢、現実、、
話に出てくるわけわからない物や状況を並べてみると、ボヤっと村上春樹さんの言いたいことがわかるような気もする。
まあ境目がわからないまま終わるとこが良いし、わからなくて良いと思う。
あるいはわかるフリをしてみるとわかるのかもしれない。
そんな感じ。
1番好きな登場人物は
クリーニング屋のオヤジ
数ある表現で良かったのは
程度の良い死体: 無気力な状態
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ノモンハンのところがいつも怖くて、しばらく読んでいなかったのだけれど、再読。
ああ、本当に引き込まれて、ここではないどこかに連れて行ってくれる壮大な冒険ができてやっぱり素晴らしい。
なかなか得難い深いどきどきはらはら感です。 -
えぐい
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ファンタジーでエロス、推理小説を組み合わせた村上ワールド。わかるようなわかんないような。
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最高。
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どんどん読めた。
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3部ではいなくなった猫が1年の空白を経て帰ってくる。その猫を亨はサワラと名付ける。2部で壁を抜けたことにより亨の右の頬に(クミコとの神話のような機械のかみ合わせが損なわれてしまったことをしるす)名前を持たないアザが刻まれる。真夜中の出来事ではシナモンの夢、動物園襲撃ではナツメグが見なかった情景として想像によって語られる。このことで3部の冒頭ではずれていた亨と笠原メイが手紙を書きはじめた時点との時間差が埋められるし綿谷ノボルの使いである牛河が屋敷にあらわれる。
牛河がセットアップし亨は綿谷ノボル、クミコとシナモンのコンピューター通じてコンタクトをとる。クミコからはこのまま亨のもとに戻らないのがお互いのためだと(もう亨が知っているクミコではなくなったから)、ノボルにはよくある不幸な顚末だと告げられる。夜中にシナモンの小部屋からきこえてきた橇の鈴音に呼ばれるようにプログラムねじまき鳥クロニクルにアクセスする。その直後からシナモンは屋敷に来なくなる。ナツメグ、牛河と連絡がとれなくなるが牛河とは品川駅で偶然顔をあわせ、田町の小さな喫茶店で綿谷ノボルのもとを去ったことを知る。そして間宮中尉からまるで何かが解除されたしるしであるかのような分厚い手紙が届く。
井戸の底に下り、再度壁を抜ける。ロビーで流れているTVのニュースで綿谷ノボルが暴漢におそわれ重傷を負ったことを知る。208号室では亨がクミコだと思っている女から野球のバットを受け取り(1部で見当たらなくなった水玉のネクタイの代わり)、僕自身のものでもある何かと対峙して井戸の底に戻る。涸れていた井戸から水が出てきて亨は命の危険にさらされるがシナモンによって助けられる。そして、笠原メイの届かなかった手紙を補うかたちでねじまき鳥クロニクル#17になり頬のあざも消える。ねじまき鳥クロニクル#17を読むとシナモンは亨だけではなくクミコの命を救った事が明らかになる。
起きた出来事にたいして無力であるという印象を与えている作家が自分自身に向きあったから重要なのでは?という認識をしていたけれど戦争について(残虐な描写も含め)も語られているのでネットにはあまりあげないほうがいいような小説のようなきはする。 -
感想を書くのが難しい。
全体を通した内容を理解するのは難しく感じるが、と言うかそれがあるといえるのかはわからないが、独立した一つ一つの話の内容は比較的テンポ良く読み進められる。
特に戦争の場面の描写はありありと鮮明で、読んでいてこんなにリアルな緊張感を感じる文書は久々で、深く心を動かされた。
村上春樹独特の文体や世界観が心地よく、読んでいて気持ちよかった。
そのため長さの割にそんなに苦ではなかった。
メタファーが非常に秀逸。 -
辻褄が合ってるようで合ってないような、最後で繋がってるような繋がってないようなそんな暗示に溢れた作品だった。ノモンハンの描写は参考文献の多さからも分かるようにとても綿密に描写されていた。ねじまき鳥はクロニクルな役割を担っていたのかな。
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最後でいろいろつながってきた
登場人物が心に秘めている考えの描写がいい
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