ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)

  • 11537人登録
  • 3.63評価
    • (1128)
    • (1217)
    • (2590)
    • (187)
    • (26)
  • 699レビュー
著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (1997年9月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001432

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • こんなにも強くつながり合える夫婦、ねじまき鳥さんの愛、スゴイ。

  • 今までバラバラに散らばっていたエピソードがようやく繋がりを見せた第3部。気力の低下でしばらく中断していたため、読み終わるまでに時間がかかった。

    大筋としては、人々を損なう悪の具現・綿谷ノボルとの対決であり、妻クミコの救出である。一種の英雄譚の現代的アレンジであり、一見バラバラのエピソードは、主人公が悪を倒すための啓示や助力を表しているのではなかろうか。

    以前読んだ『海辺のカフカ』とも似た印象を受けた。再読すればもう少し色々なことが分かってくるかもしれない。

  • ただ作品を丹念に記述するだけで批評になりそう。
    ひとまず、圧倒的。

  • かなり熱中して読んだ。
    直前に読み終えたのが「羊をめぐる冒険」であったため、綿谷ノボルについての結末と併せると彼には羊が憑いていたと思った。
    これで村上春樹の長編は大体は読み終えた(そういえばアフターダークをまだ読んでいなかったし、騎士団長殺しもまだ手元にないが)ことになる。
    作中に出てくるあらゆる類いの邪悪で残虐なモノ、あれは一体何なんだろう…村上さんのどこから出てくる(あるいは感受する)のだろう…
    そのモノに打ち克った(バットによってだったため打ちかつという表現がしっくりくる)のは愛の力だった、と書くとあり得ないほど陳腐であり、僕の思ったことと随分乖離しているように思うが、これこそが村上さんのいう「言葉にすると失われてしまうもの」なのだろう。
    間宮中尉の手紙を読んでいると、改めて村上春樹の筆力に圧倒された。批判も絶えない作家だけれど簡単に真似できるものではないね。

    追記、村上春樹の作品における主人公は大体ネチネチしてる感じがして嫌いだけどねじまき鳥さんは好きだな。

  • 2017/03/08
    結局のところ、全てがハッピーに終わることはなかったけど、とりあえずお話は終わった。
    現実ともう一つの現実?に壁を抜けてついにたどり着いて、クミコと話ができた。

  • 以前、途中まで読んでやめてしまったものを読み直したら、今回は面白く読めました。
    会社を辞めた僕と、雑誌編集者として働く妻のクミコ。クミコが他の男と浮気をして、家を出て失踪してしまう・・・と書くとただの不倫の話だけど、全然違います。

    捉え方も解釈も人それぞれだとは思いますが、どのように読んだらよいのか・・・。

    飼い猫がいなくなり、クミコが出ていき、僕の世界が少しずつ歪みます。
    僕の本来の世界は平穏でどこにでもある日常でしたが、いったん、世界が歪んでしまえば、そこは理不尽で恐ろしい破滅的なものと背中合わせのような世界であり、僕はクミコを取り戻すため悪と対峙します。僕以外の様々なエピソードもかなりの文章量ですが、所々にねじまき鳥が登場したり、あざが転生していたり、エピソードに関係性を連想させます。自分を助けてくれる人の力を借りた僕と、人が根源的に持っている悪との対決が奇怪な世界で暗喩だらけで描かれています。
    人間の暴力性について多く描かれていますが、ノモンハンの戦争での何のためらいも持たない残虐的な行為と、新京の動物園での望まないのにしなければならない残虐的な行為を対比することで、何が正しい感覚なのかわからなくなります。不条理な状態に追い込まれれば、意志とは関係なく人は暴力的になれてしまい、現代とは程遠い話に感じながら、何かきっかけがあれば簡単にそちらの世界に行けてしまうのかもしれないと考えさせられます。

    結局のところ、感想を書いていて、書いているそばから違ってしまっているような、考えがまとまりながら崩れていくという妙な感じです。何か正解的なものはなく、整合性もなく、また読み直したら違う捉え方になると思うし、読み解けません。そこが面白かったです。

  • オカダトオルの現実と虚構の交錯。

  • ※1〜3部の感想をまとめて記載

    最近ちょっと読んでいた村上春樹。

    第1部から2部の途中までは、世界観にどっぷりハマって読めたのだが、それ以降が失速して読み終えるまでがかなりツラかった。

    前半に色々と出現する謎、キャラクターも含めた作品の雰囲気は凄く良かったんだけれど…
    ここまで引っ張ると少々中だるみ感があった。

    「ハルキスト」にはなれそうも無いかな…

    <印象に残った言葉>
    ・ ひとりの人間が、他のひとりの人間について十分に理解するというのは果して可能なことだろうか。つまり、誰かのことを知ろうと長い時間をかけて、真剣に努力をかさねて、その結果我々はその相手にどの程度まで近づくことができるのだろうか。我々は我々がよく知っていると思い込んでいる相手について、本当に何か大事なことを知っているのだろうか。(1部 P53 僕)

    ・でもだからといって、何をやりたいかっていうと、何もやりたいことなないんだ。やれと言われれだ大抵のことはできそうな気もする。でもこれをやりたいっていうイメージがないんだよ。それが今の僕にとっての問題なんだ。イメージがもてないんだ。(1部 P269 僕)

  • 内容は難解だが、言葉のチョイスというか表現の仕方は好き。
    またいつか読むかも。

  • ずいぶん長いこと2巻目まで読んでそのままになっていたのを、出張を機に3冊目をやっと読んだ。
    予想した以上にはっきりとしたクライマックスがあって、続きが気になって途中をゆっくりと読まずに進んでしまったところがあるので、今後たびたび読み返したい。

  • 深い心理学と哲学が交わった難しさのあるストーリー。面白いがかなり難しい、読み終わって自分自身どこまでこの作品のことを解ったのだろうと少し自問自答してます。
    個人的には1Q84を先に読んでいたので牛河が登場したのはサプライズでちょっとテンションあがりました。

  • 文章が、飽きない。
    難解だけど読みやすいです。

  • たぶん、とばっかり言う村上の絶対にぼくを必要としている、ということばが響いた。これからの人生においてなにかを絶対的に信じることはできるのだろうか。

  • 再読2回目。作品は壮大なセカイ(現実、虚構、過去をひっくるめて)を舞台にしたファンタジーだと理解した。話のつながりをすべて把握したとは言えないけど、何故クミコがオカダトオルの前から消え、最後ワタヤノボルを始末するのかという理由については理解できた。文章は簡単で読みやすいけど、話があちらこちらに飛んで意味がとりづらいんだよなあ。それがこの作者の良さであり反面嫌な所でもあると思う。この作者「ノルウェイ~」と「1Q84」とこの作品以外は読んだことが無いので少し間をおいてから他の作品も読んでみたいと思う。

  • おもしろかった

  • まず、長かった。読み終えるのに5ヶ月近くかかった。
    話は、急な展開があるわけではなく、じわじわと次のストーリーに進んでいく感じ。
    多くの人が登場し、多くの人が様々な問題を抱えている。
    間宮中尉と動物園の話が特に読み応えがあり、夢中になった。

    最終的に、分からないことが多かった。というか、明かされないことが多かった。
    加納姉妹はどうなったのか?ナツメグが仮縫い室でやっていた仕事とは何だったのか…?

    ただ、主人公がクミコのことを探し求め、そんなことをする理由に「愛しているからだ」という具体的かつ明確に答えていたのが、村上春樹の作品では珍しい気がした。

    でも、多分、この小説の真髄のようなものを理解出来なかったなぁ。

  • 良くわからないところはいっぱいあったけれど、書かれていないところは読者が想像していいのかな、と。
    読む人の読解力に任されてる感じがした。

  • ワタヤノボルはどこが悪い人なんだろう?クミコが岡田さんに話さない薄暗い秘密はなんだろう?加納マルタ、クレタ姉妹は何者だったんだろう?頭で理路整然と理解しようとしないで眺めるように読んだけど、わかりたい、答えが知りたいと思い始めた途端にこの物語自体がよくわからなくてなってしまった。3冊読み終えたときに得られるだろう感動や見返りみたいなものを期待するスケベ心が、感じることを邪魔したのかな?牛河とサワラの登場がオイラを安心させてくれた、存在がわかりやすくて。「みんなのレビュー」を読むのが楽しみだ。

  • 広敷を広げるだけ広げて畳むどころか「ごめん、これやっぱタッパーに詰めといて!」と宣告された気分になるような作品であった。
    読み手としての自分の理解力・想像力が欠如しているのかもしれないが、自分には村上春樹は合わないのかもしれないということを痛切に感じさせられた作品。

  • 途中まではそれなりに面白かったものの、ここまでの長編の結末にしては、何が言いたかったのか理解できなかった。
    読解力が足りないのか…

  • 第二部まで読んで、なんだこりゃ?状態だったので、第三部まで読んでみたが、やっぱりなんだこりゃ?状態だった。。
    現実世界と精神世界みたいのがつながってて、うんぬんって話らしい。
    戦争の描写は痛々しく、なかなか辛いものがあった。夜と霧を思い出す。

  • 村上ワールドの奥の深さに
    最後まで入り込むことはできませんでした^^;

    面白くなかったわけではありませんが
    場面や展開の速さに
    おいてけぼりを食って、最後まで追いつけなかった感じ?

  • 今まで良かったのに、これは少し中弛みを感じてしまいました。救いはメイの手紙。
    トオルの望んでいた結果ではないかもしれないけれど、クミコの望みは達せられたと思う。

  • なかなか難解な本だった。最後は意識の中で人を殺したら現実で死んでいたという村上春樹のいつものやつだ。後味が良いとは言えない。
    この作品ではねじまき鳥があちらの世界とこちらの世界を繋ぐ鍵だったのかな。

全699件中 1 - 25件を表示

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)に関連する談話室の質問

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)はこんな本です

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)の単行本

ツイートする