- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101001487
作品紹介・あらすじ
久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町…。NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃!旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。ご存じ、写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続きます。
感想・レビュー・書評
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村上春樹は紀行文でもやはり村上春樹の文体で心を揺さぶる。
阪神大震災の二年後に自分の住んでいた街の辺りを歩いていく。
大震災の傷跡を自らの目で確かめる。小さい頃泳いだ海、空き地が変貌ぶりに違和感を覚えながら。
ノモンハンも同じだ。ノモンハンが事件でなく本物の戦争であることを証明するかのように現地を訪ねる。現地に来て、「220キロを徒歩で行軍する」ことの凄まじさに唖然とする。1時間に6キロの速さで水不足の中の行軍。だんだんイメージ出来てくる。
メキシコでは貧富の差、治安の悪さを実感し、ものを失う喪失感も味わう。
そんな中、香川のディープなうどん巡りと無人島、からす島の秘密は楽しい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
遠くに出かけられないので、旅行エッセイが読みたくなりました。
本書に収録されているのは、バスで行くメキシコの旅、中国側・モンゴル側からそれぞれ訪なうノモンハンの戦場への旅、自動車でのアメリカ大陸横断の旅…など、スケールの大きなものから、山口県にある無人島でのキャンプ生活や香川県の讃岐うどんを巡る旅など、国内でおもしろそうなことをしているものまで大小さまざま。
村上さんの旅行エッセイを読むたびに、旅慣れた様子に安心感とかっこよさを感じます。
巻末の「辺境を旅する」には、旅行を「いくぶん非日常な日常」と捉えて旅行記を書く、と書かれています。
日常の延長、地に足のついた旅行記といった感じ。
旅の本筋ではないけれど、中国・長春の動物園を取材したときのエピソードが少しシュールで面白かったです。
なお、実際は単行本で読みましたが、Amazonに書誌がないようなので文庫本につけています。 -
やっぱり村上さんの紀行文は面白いっ。メキシコ、中国。アメリカ大陸横断は少し物足りなくって、もっと読みたかったな。日本からは、無人島からす島、讃岐うどん、神戸まで歩く辺境・近境旅。うどん美味しそう〜。また香川へうどん巡りに行きたくなりました。
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この間読んだ「みみずくは…」の影響で、文体について考えた、たしかに若い感じがした。
また、外国旅と国内旅とで、自分の読むスピードや読みやすさが違うなと思った。
香川にうどん食べに行く話が参考になる。 -
村上春樹の紀行文。少し前だけど、ひとつの事象を何度も咀嚼する感受性が羨ましくなる
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香川県人を短時間で理解している。
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旅したくなった。
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村上春樹さんと松村映さんの日本と世界の旅の写真集。時折春樹さんが被写体になって写っているのがかっこいい。行った場所はアメリカ、カナダ、メキシコ、中国、カラス島、神戸。
メキシコはいいがアメリカの旅がつまらなさそうなのがちょっと残念。 -
村上春樹さんの
エッセイの中でも
特にオススメ
超オススメな
一冊です❗