- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101001500
感想・レビュー・書評
-
短編それぞれが、フワッとしていて読んでよかったです。
特に最後の『蜂蜜パイ』はこれから、
きっとしあわせな家族。。を期待できてうれしいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
阪神大震災の影が色濃い短編集。
飄々とした作品の中にも災厄が滲む。
かえるくん よかった。 -
「かえるくん、東京を救う」があまりにも好きすぎて何回も読み返しています。これぞ、村上的ファンタジー。彼にしか書けない世界観。たまりません。少し不思議な話が大好きなので全編通して楽しめました。この頃からかな?女性の主人公の目線で書かれてみたりしてて、ノル森の「僕」目線が大好きな身としてはたまには「僕」にも帰ってきて欲しいなと思いつつ……これはこれでまた良いものがあります。
-
よくわからないんだけど、読みにくくはない。
むしろ心地よい感じ。
焚き火の話と蜂蜜パイがよかったです。
阪神淡路大震災がそれぞれの物語の登場人物に影響しているけれど、そこまで神戸やその周辺の地域に固執しているわけではないというのがなんだか不思議でした。淡々と受け止めているけど、気にしてないわけではないというか。
何度か出てきた「話の内容が相手の頭に染み込むのを待つ」というような表現がいいなと思いました。 -
初・村上春樹。あまりにも有名過ぎた故に、氏の作品は一度も手にしたことがなかったのだが、今回機会を得たので本短編集を手に取ってみた。
本書は、1995年に発生した阪神淡路大震災の4年後に、「地震のあとで」という連作で発表されたものに書下ろし一編が加えられたもの。未曽有の大震災をきっかけとして起こる日常の様々な"変化"を、ぼんやりとした不思議な世界観で著されている。
非常に読み易く、あっという間に読了。この「読み易くも難解」な不思議なテキストが氏の人気の秘密なのかとなんとなく感じることは出来たが、短編集ということもあってか、個人的に満足感はそこまで。また機会があれば長編作品にも当たってみたい。 -
#神の子どもたちはみな踊る
新海誠監督がクロ現で、この作品がなかったら #すずめの戸締まり はなかったと言っていたので -
こうだからこう、みたいなものは求めなければお話の雰囲気は好きかもしれない。
焚き木の話は、なんか良かった。
パチパチと音を立てながら流木が燃えているさまや、赤く照らされ暖まる前半身と暗闇に溶けて凍える後ろ半身のコントラストなんかが目に浮かぶようだった。
そこに自分が存在するような感覚になれる文章を書くってやっぱりすごいなぁと思う。
暖炉の薪に火がついているだけの動画がよく見られているのも、なんとなく分からんでもないなぁと思った。
オーディブルで聴いていたので、文字で読むよりも恥ずかしい気持ちになる単語が多かったなぁ。
ぼかさずに、どストレートだから。
人前では絶対に聴けない。
内容とは関係ないですが、仲野太賀さんの朗読でとても耳馴染みが良く聞き取りやすかったです。
役者さんだけど変に芝居っぽく読んだりしないで淡々としていて、ほとんど「自分で文字を追って読む時の感覚」で自分で人物像や風景に色を付けていけました。
(キャラごとに読み方を変える読み手もいて、自分には合わなかったのかストレスが溜まったことがあったので比較)
-
家の鍵がうまく開かず、充電が残り10%になった携帯を預けて、この本を選んで、スタバで時間を潰した。知らない人の住宅ローンの会話の横で、交代で鈴を振った。
好きな話:アイロンのある風景、タイランド、蜂蜜パイ