神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.52
  • (574)
  • (1154)
  • (2019)
  • (179)
  • (39)
本棚登録 : 11258
感想 : 1008
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001500

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 阪神•淡路大震災を受けて村上春樹さんが書いた短編集。

    村上春樹さんの長編に挫折してしまった私としては、読みやすく再入門に最適な1冊だった。

    最後の章『蜂蜜パイ』では、暗い世界に希望の光が指すような感覚がして心地よかった。

  • かえるくんとは何を表していたのでしょうか
    一つ一つの短編は読みやすかった。
    阪神・淡路大震災が起きた時についての短編集で、それが少なからず人の心を揺さぶった、ということなのでしょうか。

  • 村上春樹感満載の短編集ですぐに読み切った

  • 身近な人から村上春樹さんが好きだという話を聞いたこと、現在1月でタイムリーであることから、
    阪神淡路大震災を取り扱ったこの本を読みました。
    ぼんやりとした、白昼夢のような本でした。
    〝かえるくん、東京を救う”がいちばん好きです。
    存在するのかしないのかわからない登場人物や出来事が起きて、読み終わった後も夢から覚めたような、ぼんやりとする余韻を私は感じます。

    不思議な作家さんだなぁ。
    また別の作品も読んでみたいと思います。

  • 最後の蜂蜜パイ、すごい良かった

    文字を追っていく中で目が止まる回数、引っかかる回数が今までで1番多かった気がする
    文章言葉一つ一つが練り込まれてる感じがして短篇なのに構成も良かった

  • この話は主に阪神・淡路大震災の出来事を通じて村上春樹さんが今1度改めて「生と死」について考えた短編集だと思う。面白いのは舞台が全て地震の震源地である神戸ではなく全く関係のないところの話ばかりでり、神戸の場面はニュースでしか表されていない。しかし、主人公と神戸は何かしら関係があるのである。(例えば主人公は元神戸出身など)ここがポイントだと思うが、何がポイントなのか分からない。なんとなくだけど、自分が生きている世界と地震でぐちゃぐちゃになった神戸の世界が並行して存在している。生と死は隣り合わせである的なことが言いたいのかな?という独り言です。(生と死は隣り合わせであるってノルウェイの森でも言ってましたよね笑笑)

  •  村上春樹の短編小説集。個人的には「蜜蜂パイ」がとても気に入った。ありがちなシチュエーションなので追体験しやすい。
     「神の子どもたちはみな踊る」は阪神大震災と地下鉄サリン事件がベースとなっている。他の作品も阪神大震災が必ず物語に登場するが、この作品では震災がネガティブなイメージで使われていないように感じる。震災は善也が母親と「お方」という観念から逃れられる契機としての役割を果たしている。そういった意味でも少し異質に感じた。
     後の「1Q84」などの作品にも見られるオカルトへの興味というのはこの頃(地下鉄サリン事件)からなのか??

  • 久しぶりに読んだ村上春樹の短編作品。
    何とも言えない世界観、この世界観が好きだ。
    この小説が発売されたのは1995年、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件など、世間が暗くなるような出来事が多く起こった時期で、そんな中で、村上春樹が当時の自分の思いをこの作品に投影しているような気がしました。

  • やっぱ村上春樹は短編集のが良いんじゃ無いかなー

  • 阪神淡路大震災が起きた後の世の中の話 人はいかに他人に無関心であるかがわかる

全1008件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×