- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101001524
感想・レビュー・書評
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雑誌ananでの連載をまとめた本らしい。一年以上前に読み始めて、「今日の外出ではひとりで本を読む時間は多分ない見込みだが、一応何か持っていくならこれを。軽いから。」という立ち位置でちびちびやってきた。そして最後は、「何か読了したい。とても少ないエネルギーで。」という気持ちのときに残り一割くらいの状態でそこにあり、見事に役目を果たしてくれた。
正直、どんなことが書いてあったか、今となってはほとんど思い出せない。けれど、こうしてこの本との過ごし方を振り返るにつけ、なんと健気に私の暮らしを彩ってくれたことだろうと感謝に堪えない。 -
『anan』に連載していたベリーショート50話のエッセイ集。30年以上前に読んだ青春3部作の感覚が蘇ってきました。村上春樹氏のような音楽に傾斜してなく、洋楽にも全く詳しくないので流し読みの項目もあって、なんか悔しいな。時々でてくる「○○っていいですよね」の言い回し好きです。
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大作家による小エッセー集。
村上春樹の個性ともいえるシニカルな視点で、彼の日常の些細なことを綴っている。ただそれだけ。ただそれだけど、それはそれで面白い。
その中で心に残った言葉。
というわけで、貴重な燃料をため込むためにも、若いうちにせっせと恋をしておいた方がいいと思う。お金も大事だし、仕事も大事だけど、本気でじっと星を眺めたり、ギターの調べに狂おしく引き込まれたりする時期って、人生にはほんの少ししかないし、それはなかなかいいものだ。放心してガスを消し忘れたり、階段から転げおちたりというようなことも、そりゃたまにはあるけどね。 -
村上春樹のエッセイが好きだ。
この本は何度読んでも面白い。
焼かれる、柿ピー問題、30年前に起こったこととクスッと笑えたり、抱腹絶倒したり、、、。
達観していてちょっと真面目にふざける春樹。たまらない。 -
久し振りに村上春樹を読んだ。短編エッセイ集である。リストランテやらブラディ・メアリやらお洒落なテーマで綴られるエッセイ…若かりし頃は村上春樹を読むと共感出来たのに歳のせいなのか今読むと余り共感出来ず、軽いなぁとか思った。
しかし、待てよ、50歳を超えても、こういう感性を持ち続けている村上春樹って凄いよな、偉大だなと感心してしまう。
読んでみると、村上春樹って、春に合うような気がするな。 -
一話4ページで短いエッセイ集でクスッと笑えて面白かったです。
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文章がおもしろくって、するっとよめる。挿絵も素敵。続編があってうれしい。
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何気ない毎日の生活に、こういう柔らかな時間も必要だなと思う。
なるほど、と感心したり、くすっと笑えたり…。
押しつけがましくなくて、いつまでも読んでいたくなる。 -
一遍の量がとってもちょうどいい。
家事の合間、お風呂入る前、職場での昼休憩、、
どんな場面でもすぐにふっと別の場所に連れて行ってくれる。
そして何よりくどくない。
ユーモアを2.3滴混ぜながら彼の追体験をさせてくれるんだけど、押し付けがましくないというか、
距離感がちょうどいいというか。
時々憑依の如く文章に引き摺り込まれて
胸焼けする、、という作品もあるじゃないですか。
彼の作品にはそれがない。
彼のこの魅力的なスタンスこそが
小説に見え隠れする美しさなのかな〜とも思ったり。
あんなに苦手意識があったはるきの文章なのに
エッセイにまで手を出しているという。。苦笑
彼の作品についてあれこれ語るのは趣がないけれど、たくさん感じてしまったので記す。 -
村上春樹のイメージが、この本で変わった。
偏屈で筋の通らないことが嫌いなおじいさん、というイメージだったけど、ユーモアがあっていい具合にテキトーなおじさんだった。おもしろいなー。
へりくつではあるかも。でもそのへりくつがおもしろい。
こんばんは。ありますよね、そういう本!共感していただけてよかったです。
『ジャンパーを〜』はけっこう物申す系というか、芯...
こんばんは。ありますよね、そういう本!共感していただけてよかったです。
『ジャンパーを〜』はけっこう物申す系というか、芯のありそうな本ですかね?村上ラヂオは、本当に電車一駅分でもさっと読めてなんとなく満足できる、ちびちび読みにふさわしい本でした。
でも、今和次郎は私知らなかったので内容もあまり想像できていませんが、ちくま文庫ブランドへの謎の信頼はある...
でも、今和次郎は私知らなかったので内容もあまり想像できていませんが、ちくま文庫ブランドへの謎の信頼はあるので、チラ見する側だったら「あ、あの人面白そうなちくま文庫読んでる!なんだろう」とは思うかもしれません。