1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001623

感想・レビュー・書評

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  • 読了:2016.8.18

    完全に2つがリンクした。むしろ知らないうちにもつれあって絡み合って、永遠にほどけない3匹の蛇のように←

    どうしたらこんな文章書けるんだろう。違和感や作者の意図が巧妙に練りこまれて、でもそれがハッキリ伝わってくる。
    ------
    ◆内容(BOOK データベースより)
    青豆に言わなくてはならないことがいくつもあった。しかし今ここで天吾にできるのは、ただ名前を口にすることだけだ。青豆、と彼は呼びかけた。それから思い切って手を伸ばし、空気さなぎの中に横たわっている少女の手に触れた。……天吾と青豆、二つの月が浮かぶ1Q84年の世界で、二人はもう一度めぐり逢えるのか。深い森の中へ分け入るように、物語は続いて行く――。

  • 発行から約1年、ちまたではBook3が話題になっている頃、ようやくBook2を読むことが出来た。
    Book1より話が進んでいるせいかどうか解らないけど、だんだんストーリーが面白くなってきた。

    天吾、青豆、ふかえりの3人が今後どうなっていくか興味津々。
    天吾の父や愛人がどうなってしまったのかも書かれていないが、Book3で説明があるのだろうか?
    リトル・ピープルがどういうものなのかもまだ不明だ。

    それらはすべて話題のBook3を読めばすっきりする?
    しないような気もする。

  • Amazonその他の評判は良くないみたいだけど、面白かった。ふかえりの書いた「空気さなぎ」の内容、コミューンでの生活が顕され興味深かった。ただ少し読むのに疲れてきた。

    リトル・ピープルは自らは手を下さない。しかし何らかの方法で死を早めることは出来る。
    もともと心臓が弱い人に凄まじい恐怖を与えると発作を起こし、場合によっては死に至るかもしれない。
    普段から運転が粗くスピードを出し過ぎる傾向の人に何らかの精神的ショックを与え事故を起こす事も出来る。
    青豆の友人・あゆみは過激な性行為が好きだった。彼女にSMプレイの好きな男をけしかけ、結果的に死に至った。

    必ず成功するとは言えないが、その人その人の弱い部分に付けこんで不幸、若しくは死に追い込む。それはリトル・ピープルが得意とする事だが、どんな人間にもやろうと思えば出来る事だ。そう考えるとリトル・ピープルが意味するものがわかる。恐ろしいことだ。

  • あれー。3を未読なのに4読んでしまった。

    うーん、1.2の頃にはどうなるのだ?と興味がわいていたけどやっぱりハルキストではないせいか、うだうだ語りに辟易してきましたよ。。。

    気持ち悪い性描写が多いのもいやだ。。。

    救いたいのは自分の命か、愛しい人の命か。
    それも20年会ってもいないのに心の底で愛していた人の・・・という非常にロマンチックな設定ながら、男も女もやりたい放題しつくした上で肝心の運命の相手には純愛ぶるのはやめましょうよと言いたくなるようなこの、、、気持ちの悪さがあります。すみません。

  • 寡黙な一人ぼっちの衛星

  • 【青豆、と天吾は言った。僕はかならず君をみつける…。天吾と青豆、空に2つの月が浮かぶ1Q84年の世界で、2人はもう一度めぐり逢えるのか。深い森の中へ分け入るように、物語は続いていく】

  • 【明るい言葉は人の鼓膜を明るく震わせる】

    この文好きです。天吾が父親を見舞いに行った際に看護師さんに言われた言葉なんです。

    今、僕の祖父が入院してて昨日ちょうどお見舞いに行ったところなので、状況があまりに重なってしまって読み返しただけでなんだか元気になりました。



    青豆はリーダーを殺せたのか。

    天吾はふかえりを抱きながら眠るのか。



    起承転結でいう「転」なだけに激しく物語が動き出します。

  • 青豆と天吾は、なぜ1Q 84年に迷い込んでしまったのか。二人は果たして再会することができるのか。

  • 「空気さなぎ」の不思議な感じがいい。得体の知れなさがいい。
    5巻目からはちょっと新展開な感じなので、ほんまに先が気になる!
    この話どういう終わりになるんやろ。。

  • 2012 6/17

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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