光る海 (新潮文庫 い 1-20)

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  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101003207

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  • 石坂洋次郎の青春小説の1つ。大学の卒業式の場面から始まり、卒業生の中の数人のグループの卒業後の生活などが描かれるが、随所で出てくる、性や恋愛に関する話が、当時としては一世を風靡した作品だ。しかし、全く猥褻な感じはなく、おそらく現代の大学生でも、こんなに爽やかに性を話題にすることは不可能だろう。石坂洋次郎の作品は、必ずしも明るい内容ではない場合もあるが、その中にも、やはり若者の爽やかな強さというものが現れていて、すでに登場人物たちの年齢を遥かに超えてしまっている私が、ある種の憧れを抱いてしまう。

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著者プロフィール

石坂洋次郎(いしざか・ようじろう)
1900年、弘前市生まれ。旧制弘前中学校(現・青森県立弘前高等学校)から慶応義塾大学に進学。国文科を卒業後、旧制弘前高等女学校(現・青森県立弘前中央高等学校)に勤務。秋田県の旧制横手中学校(現・秋田県立横手高等学校)勤務時代に『若い人』(33年)『麦死なず』(36年)を発表し、作家としての地位を確立し専業作家となる。戦後は『青い山脈』(47年)が単行本・映画ともにブームとなるほど大ヒットを記録。「百万人の作家」と呼ばれ、流行作家に位置づけられ、作品の多くは映画化された。66年に菊池寛賞受賞。86年に静岡県伊東市の自宅で没。代表作は『石中先生行状記』『陽のあたる坂道』『あいつと私』など多数。


「2020年 『乳母車・最後の女 石坂洋次郎傑作短編選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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