- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101010502
感想・レビュー・書評
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猫を主人公とした短編集。「いつか、猫になった日」、「妾は、猫で御座います」、「ココアとスミレ」、「我輩は猫であるけれど」、「惻隠」、「飛梅」、「猫の神さま 」、「彼女との、最初の一年」の七篇を収録。
飼い主を世話人くらいに認識して、気儘に暮らす猫たち。猫好きにはたまらないんだろうなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
猫がいろんな作家バージョンで描かれている。
改めて、振り返ってみてみると、なんかそれぞれの作家の味がでてるな~と感じた。
小刻みに心地よい感じの一冊。 -
夏目漱石没後100年&生誕150年記念出版。
「いつか、猫になった日」 赤川次郎/「妾は、猫で御座います」 新井素子/「ココアとスミレ」 石田衣良/「吾輩は猫であるけれど」 荻原浩/「惻隠」 恩田陸/「飛梅」 原田マハ/「猫の神さま」 村山由佳/「彼女との、最初の一年」 山内マリコ
テーマが「吾輩は猫である」なので当然なのだが、大半が「私は猫である」から始まり、猫が一人称で飼い主を語るという作り。
よく似た話が多かった。
・一味違ったのは赤川次郎。赤川氏はどんなアンソロジーでも赤川次郎だ。ミステリー仕立てで面白かった。
・恩田陸も少し毒があって面白かった。
・一番良かったのは山内マリコ、芸大生に拾われた猫、彼女の怠惰な生活を批判しながらも、彼女の内面を推し量り、卒業と引越しにホロリとくるものがあった。
・荻原浩はなんと4コマ漫画だった。
(図書館) -
2017.4.29
ひたすら猫目線 -
石田衣良さんの「ココアとスミレ」、恩田陸さんの「惻隠」よかったな。今目の前にある時間を大切にしたいなー。
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2017.0320 読了
色々な作家さんが書いた猫目線のアンソロジー猫小説。
話の筋がはっきりしている 「いつか、猫になった日」
ホロっとする「飛梅」流石恋愛名手、村山由佳氏の「猫の神様」なぜか芸大生の「彼女との、最初の一年」が気に入りました
「人間に飼われてるのではなく、私が人間といてあげるのよ!」らしい。 -
読んだことを忘れて、2冊買ってしまった。よほどインパクトがなかったんだろうな。
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夏目漱石の『吾輩は猫である』をオマージュしたアンソロジーだ。
一人称で語る猫が登場する。
どうしても話のつくりは似てくるのだけれど、そうはいっても作家によってまったく異なった猫世界が展開する。
みんな猫好きなんだろうか、猫は高尚な動物(だと、少なくとも猫自身はそう自負している)と位置付けている短編が多くてなんだかおかしい。 -
猫アンソロジー。漱石の「猫」に挑むってコンセプトにしちゃ名前のない猫が有名すぎて太刀打ち出来てないけど。赤川次郎の猫といったら三毛猫ホームズだけど今回は全然違うミステリーで「うわぁこの先この猫はずっと見守るのかしら…」と後日談のが気になる1作。荻原浩の猫アルアル漫画秀逸♪石田衣良の、人間世界を冷やかに見るクールな2匹素敵♪
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(おそらく)猫好きの作家さん達による短編集。
赤川次郎さん読んだのなんて何年振りだろう?!
25年振りくらい?!(笑)
どの作家さんの描いた猫もみんな基本は一緒。
『わたしは人間に世話してもらってるんじゃない、人間に世話させてやってるんだ』
というスタンス(笑)やっぱり犬とは違うなぁ(笑)
でもどの猫も色んなやり方、考え方で飼い主さんを愛していて感謝している。口に出さないだけで。
猫好きな人の気持ちもわかった気がする(笑)
今度は犬好き作家さん達の短編集も読んでみたいなー!