異人たちとの夏 (新潮文庫)

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著者 : 山田太一
  • 新潮社 (1991年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101018164

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異人たちとの夏 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2009.08.25

    切なさがあって、心温まるものがあって、そして、背筋がうすら寒くなる。

  • 再読。
    父母との思い出をなぞるような甘やかさが切ない。
    改めて読むと主人公かなり嫌なおっさんw
    子供の頃のトラウマが他人との関係をうまく築けなくなった理由、っていうことか。
    確か映画も見たはず。霊との対決シーンが結構なスペクタクルだったような記憶あり。

  • 離婚で多量の感情を費やし 堂に入(い)っていて 早合点 大袈裟で空疎な言葉 おうのう懊悩のあるような顔 はんさ煩瑣な感情のやりとり 朝からの酷暑で汚れてしまったような街 東京本願寺裏のブリキ屋の二階 こころよ快かった 軽佻浮薄なテレビライターめ ほうらつ放埓な印象 慰撫を求めて 田原町たわらまち さ提げていた 歪みをどう制御し馴致して生きていくか 当今の常識に副うそう 営々と過ごして 職人風のいなせな振りが端々にある父の歩き方 忌避きひ 姦通 八つ目鰻 哀惜は薄かった 目に嘲弄ちょうろうするような色が浮かんだ 経堂の中古マンション 空地 雑草の繁茂はんも 田辺聖子 読んだあと心に残る結晶が、真実の美しさや、愛であればいい。 浮揚力を得て 慕わしさ 亡父母 恋うこう むし無私の愛 「さようなら、父よ母よケイよ。どうもありがとう」

  • これはいいね。もう一度映画が観たくなった。
    ただ、ケイとのラストシーンがちょっと陳腐かなあ。
    両親との別れが妙にリアルで納得できただけに。

  • 親への思慕が、胸に迫る。とても繊細に描かれていて、最後の方は泣いてしまった。

  • タイムトラベルもので、浅田次郎の地下鉄に乗ってと相似しているが、心にぐっとくる名作であることに変わりない。さすが名脚本家。

  • 評価は5。

    内容(BOOKデーターベース)
    あの夏、たしかに私は出逢ったのだ。懐かしい父母との団欒、心安らぐ愛の暮らしに――。感動と戦慄の都会派ファンタジー長編。

    ファンタジーとは思わず読み始めたが・・・
    夢でも良いから、夢だと分かっているけど今このときの幸福感が終わらなければ良い・・と思いながら両親と過ごす時間。心の奥がつんとするそんな物語だった。

  • メディアライブラリー発行の図書館報で紹介された本です。
    【分類】913.6/Y19
    文学のコーナーに並んでいます。

  • タイトルだけなんとなく知っていて、少し気になっていた本をやっとこ読んでみた。
    いい話なんだけど、ラストのインパクトが強すぎて…。
    異人にも色々いるなぁ…。

  • 思いがけず面白かった。
    古い本なので、読めるかなぁ大丈夫かなぁ と思いながら手に取ったが、そんな心配は無駄だった。

    読み易いのもあったし、面白くて途中からは一気に読んだ。

    最後の方、途中からケイの正体に薄々気付いては居たものの、まさかあの日に命を絶っていた事までは分からなかったのでチョット衝撃。

    自分がこの主人公の立場でもやはり会いに行ってしまうだろうなぁ。
    どんなに痩せこけても、やつれても。
    命が脅かされても会いに行ってしまうかも。

    ところで、やはり異界との関わりを持ったから生気が奪われたのかな?
    もしかしてケイと性交したからではないの?と思ったのだけど。
    両方なのかな。

  • まさか幽霊話とは思わなかった・・・。途中まではおもしろかったのだが。知らずに読んだわたしが悪いのだが、ホラーじゃなければもっと楽しめたかもしれない。

  • 子供の頃TVで映画を見たがラストシーンだけ妙に覚えていました。本読んだらこんな風な話だけ??と記憶との乖離が激しかったです。記憶なんてそんなものです。
    まだ親が存命なので実感ないですが、もう会えない人と突然会う事が出来たら一気にノスタルジーに飲み込まれてしまうでしょうね。だんだんそういう年になってきました。

  • 淡々としていて良い感じだった。非現実的だけど地味なところが自分の好みにぴったりだった。

    ただ最後の方は…ただのホラーだったと言っていいと思う。予想通りではあったが、もう少し情緒ある感じで終わるかと思った。友情エンドなのは意外性があって良かったが。

    「六番目の小夜子」「見えないドアと鶴の空」と展開の印象が近い。

  • 異人=幽霊。離婚の傷の癒しを両親のあたたかさに求めたのか。2015.6.8

  • ずっと前に観た映画の原作。
    印象深い映画だったので、本を読みながらも映像が目に浮かんだ。

    死んだはずの懐かしい両親との再会は、とても温かく美しい。年下の両親とのふれあいや会話が失った時間を埋めていく。つかの間の幸せ。

    子を思う親の心は、いつの時代も同じだね。でもそれに気付くのは、自分が親になって子供が育ってふと過去を振り返った時なのかな。

  • 47歳脚本家の男が、家族と別れたあと、12歳の時に死んだ両親に再会する。深夜に人のいなくなるマンションで孤独を共有する女「ケイ」からは会いに行くのを止められるが、優しい時間に救いを求めてしまう。


    ★★★
    孤独から立ち直るための物語。肩入れはしないが、結果的に良い知り合いといい思い出ができてほっとする。
    ケイの部屋で絵をみたときの疑念0の感想がよかった。おかげて幽霊とは疑わなかった。

  • ページ数のわりには内容の濃い楽しめるストーリーだった。

    もっとページ数増やしてもっと内容濃かったらかなり怖くなったのかな?
    でも素晴らしい作品だった

  • 子供のころに両親をなくした主人公。ある日、浅草で自分の両親に瓜二つの夫婦に出会う。
    夏にはそんなことが起こりそうな感じするね。

  • 【本の内容】
    子と別れ、孤独な日々を送るシナリオ・ライターは、幼い頃死別した父母とそっくりな夫婦に出逢った。

    こみあげてくる懐かしさ。

    心安らぐ不思議な団欒。

    しかし、年若い恋人は「もう決して彼らと逢わないで」と懇願した…。

    静かすぎる都会の一夏、異界の人々との交渉を、ファンタスティックに、鬼気迫る筆で描き出す、名手山田太一の新しい小説世界。

    第一回山本周五郎賞受賞作品。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2014/08/09購入
    2014/08/14読了

  • バブルの頃の話ではなんでいつもすぐに女の人とやりたい放題なのか、と、村上春樹あたりを読みながら思う訳ですが。などと最初は思っていたものの、最後までの展開は何とも意外。しかしこのおっさんのイケてない感は格別で、親近感を感じずにはいられない。

  • ホラーに分類されるのかもしれませんが、何処か懐かしくノスタルジックに浸れる作品。昭和の浅草辺りの感じが自分の記憶とリンクして、感傷的にさえなってしまいました。

  • 物悲しくてホラー?に分類されるんだろうけど、
    不思議と幸福感に包まれた小説だなと感じました。

    両親とケイは自分が死者である事を最初は理解していなかったのかな?
    そうじゃないと、両親がまるで『昨日』から続く日のように接してきた事も
    ケイが主人公の身を案じて両親との決別を勧めた事も
    どうにかしようとお参りに向かった事も、
    何となく腑に落ちないんですよね。
    (自分も死者であり生命力を吸っている訳で、悪意ならそんな事言わなきゃいいし、本当に守りたいなら自分の処遇も問題視するはずだし)

    主人公の死者に対する明確な捉え方、逝って欲しいと願う気持ち、
    その辺りとリンクして自分達の状況をまるで思い出すかのように受け入れていったように見えましたね。

    ケイの物語としての存在意義がちょっと浮いていたかな。
    産まれてくるはずだった妹かと思ったんですけどね。
    まぁ年齢は合わないけどそんな事些細な問題だし。
    人間にとって異性ってのは結局捨てきれない部分なのかもしれませんが、
    両親との邂逅が素敵過ぎただけにあまり同列として見れないような。
    本当は好意あったんでしょうね。
    強がって決別して見せる事で、主人公に『成仏して』と思わせると同時に、生きさせようとしたような気が。
    となるとちょっと関係性の短さも気になりますけどね。

    自分だったら・・・どうかなぁ。
    そのまま息絶えるとしても、好きな人達と安心感に包まれて逝きたいな。
    それが異質でもね。自分の価値をそこに見出せればそれでいいんじゃないかな、と。

  • 高校時代の古文の先生が授業中にこの映画の話をしてくれたのを思い出し、この本を手に取った。
    離婚をした独り身の主人公が 既に他界している両親と会い、やすらぎの時を過ごす。幾度かそんな不思議な体験をするのだが、本人は気付かぬうちに生気が失われていっているのである。
    主人公は考える。この不思議な次元の出会いを楽しんでなにが悪いのだ、と。

    引き込まれていた自分は「そうだね」と納得してしまっていた。
    二度とあえなくなってしまうかもしれないのだから、その一瞬しかない時間を大切にしなくては、と改めて思いだした。
    また、やはり親の愛情とはとてつもなく大きい。主人公はご両親やケイさんとの出会いで、今後 愛情表現ベタが 解ければ良いな、と思った。

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