憑神 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3191
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101019246

感想・レビュー・書評

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  • まあまあ。。

  • 貧乏旗本の主人公は藁にもすがる思いで三巡神社の祠に立身出世を願う。
    所が、その祠は手を合わせた者に貧乏神、疫病神、死神と三度不幸が襲うというものだった!

    神様がおどけた風貌で人情味があるのでシリアスではなかった。ただ最後があっさり終わってしまい消化不全だった。

  • 浅田次郎さんの作品は、映画の鉄道員と、地下鉄に乗ってとあわせて3作目なんですが、いつもこう、物悲しい終わり方なんですよね。。。
    必ず誰かが死に行くって言うか。。。




    あ、これネタバレ?!




    で、この作品も現代でなく幕末のおハナシだし、最初は読もうと思ってなかったんですけど、ある番組で紹介されてたのを見るとなんか面白そうだったんで読んでみることにしました。
    で読み出してみるとけっこうおもしろい。


    ストーリーは、出戻りの婿養子の御徒歩侍である主人公が、ふとしたきっかけで拝んだ祠の神様が、貧乏神・疫病神・死神だったという三巡の神様。
    この災いから逃れるべく、主人公はいったいどんな行動をとるのか・・・?!


    義理とか人情とか、損得勘定とか、徳とか仁とか、いやそりゃあもう悩めるわけですよ。主人公が。
    で、もちろん感情移入するのはこの哀れな主人公なんですけど、やっぱり人としてそれはどうなの?!って部分がすごくうまい具合に描写されてて、そのあたりはさすがだな~~って思いながら読んでました。


    まあ要するに、その厄をうまく回避するわけなんですよ。
    そのやり方がどうも考えさせるわけです。


    最後は死神がでてくるので、死神といえば、もうどうなるのかわかりますよね。
    それを逃れるために主人公が思い悩んで、最後にとった行動とは・・・?!




    歴史に弱いのでラストシーンのあたりの描写がちょっと理解しにくかったんですけど、最後はホント物悲しかったですね~~~。

    損とか得とかってホント些細なことなんですよね~~。




    映画では、貧乏神に西田敏行さんなんですが、アドリブがすごいらしくてなんだかとてもおもしろそうなんですよね~~~。
    なので絶対見てみたいと思います。

  • 昔映画のほうを見たな~と思い
    原作を読んでみました
    映画とほぼ変わらない内容だけど
    原作の主人公はどうも感情移入ができないというか
    あまり好きになれるタイプではないかな~という感じ

    映画だとツマブキさんが演じてすごい良かったので
    どうしてもそっちに軍配を上げてしまう!

  • 時代は大政奉還の時期を背景にしたもの。不遇な境遇の下級武士である主人公に、憑りつく厄介な神とのやりとりが可笑しい。終盤にかけて流れも変わっていく。主人公の生き様にあっぱれ!と思うとともに、時代背景を考えて無情な気持ちにもなる。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:913.6||A
    資料ID:95070051

    2007/06/23公開『憑神』原作

  • 一気に読んでしまいました… 発想が面白い!

  • 江戸末期の下級武士の御徒士でありながら武士道を全うする別所彦四郎。人はこの様にありたい。

  • 面白かった!
    別にどうという話でもないんだけど、浅田次郎のストーリーテラーとしての力を見せつけられる。

  • 浅田次郎がまんが日本昔話を書くとこんな感じ?(^^)

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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