- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101050218
感想・レビュー・書評
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なんて綺麗な文章を書く人だろう
政治的観点から偏見を持っていた自分が阿呆らしい(苦笑
美しい情景描写
登場人物の緻密な心理描写
特に人物の外見描写が生々しくて 艶かしい
好きだということを認めたくなかったのだろうか?
その反動故なのか
清顕の恋心は 後に激しい炎となって燃え上がる
自身をも 焦がし尽くすことになるのも知らずに詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公の優柔不断さにイラッ
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タイトルの「春の雪」の描写がどれだけ素晴らしいことか! 不可能性が高まるほど燃えていく恋。清顕をひどい男だと思いつつ、どこかでは理解もしてしまう。短いレビューでは語りつくせない魅力があるが、物語が続くこともあり三島らしい終盤の高揚感が少し薄かった気もした。
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一言で言ってしまえば金持ちの男女の恋愛絵巻。押し引き有り駆け落ち有り。だが最も三島らしいのは男性の体の描写があまりに艶めかしいこと。あと何故タイを絡めた。全四巻のテーマは輪廻だそうで主人公が転生していくらしんだがとりあえず人気の一巻だけ読了。
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面白かった。豊饒の海の中では奔馬の次に好き。
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前半のゆるやかな展開から一転、主人公かひとたび狂気の境涯へ足を踏み入れてから破滅までを、ひと息に、でも淡々と描き上げるところはまさしく三島ワールドの真骨頂だ。
2023.07.06読了 -
あらためて三島の表現力の凄さを感じる小説であったが、若いとはいえ、主人公の身勝手さが最後まで貫かれており、共感はできなかった。祖母のスタンスに一番共感できた。
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