- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101098104
感想・レビュー・書評
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数年振りに再読しました。何回読んでもおもしろいし、読む度に発見があります。
敢えて世界観を抑えるというか、無駄な演出をしないストイックな感じも好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
星新一のショートショート集の第五作目。短いがキレ味の鋭い、意外な結末の物語が35編収録されている。特に「繁栄の花」と「運の悪い男」が印象に残った。前者は最後の一行で驚く、後者は結末に皮肉が効いている作品である。
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読み応えは抜群で、あの短い中でのオチの付け方はやはりすごい。人間の進化に対するアイロニー的な風刺の作品がやはり多い気がした。
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おすすめは「宇宙の男たち」。
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星新一のショートショート(短編)の一つ、宇宙の挨拶
いつもと変わらないシニカルでファンタジーな世界があなたを待っています。
・宇宙の挨拶
場所は宇宙、時は未来、人類は他の惑星を制圧できるほどの文明を有していた。
登場人物の宇宙船の船長はまるでインカ帝国を滅ぼしたピサロのように宇宙を飛び回り、次なる植民地なる植民星を探していた。宇宙船の船員達は地球の輝かしい歴史を振り返り、地球の次なる行く末について談笑していた。
そして、めぼしい星を見つけた彼らは談笑をやめ、侵略に取り掛かった。しかし、その星の住民は反撃をするそぶりを見せず、むしろ侵略者である地球人に対して植民地にされたのに従順さえあった。
やがて時が経ち、地球人はふと気づく、彼らの文明が自分達の文明よりも上回っていることに。
そのことに気づき、自分達にとって都合の良い植民地を見つけて、功労者となっていたかつての宇宙船の船長はその星の住民に尋ねる、“君達は高度の文明を持っていながら、どうして地球人のいいなりになっているのか。"
そして地球人は知った、その星はかつては地球と同じく、他の星を植民地にしていたこと、ある星を襲撃した時、生物の寿命を短くする病気を原住民から移されたこと、その病気はその星の文明を持ってしても治せないこと、その病気は他の星の人にもうつること
その後、地球の未来がどうなったかも知るまでもない
それ以外の作品も短編の割に密度が濃いので、是非とも呼んでください
ハンドルネーム MGUK
新潮社, 1974 (星新一の作品集:2).
本館1階西書庫 913.6||Ho||2-
レビューを読み面白そうだと思った。短編であるため、短い時間で1話ずつ読めるのがよく、自分はSFが好きなこともあり宇宙のあいさつに興味を持って...レビューを読み面白そうだと思った。短編であるため、短い時間で1話ずつ読めるのがよく、自分はSFが好きなこともあり宇宙のあいさつに興味を持っている。
madhatter2019/05/29
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前読んだ気まぐれロボットより面白かったので
ボッコちゃんとか代表作を読んでみたいと思います。
あとあんまり関係ないけど作家の批評のしあいみたいなのを知れてよかった。。 -
星新一の本自体を読むのは初めてなのですが
小学校の時の国語の試験やら問題集やらで読んだりしたことがあり
昔からとっても好きな作家でした。
今回初めてまとまった量の作品を読み
流石に全部が全部良作とは思えませんでしたが
7割くらいの作品は話に引き込まれて読みながら
あれこれと考えることになりました。
この本に載っている作品は全て昭和30年代に書かれた
ものだそうですが古臭さは全く感じさせなかったです。
特に好きだったのは「治療」ですかね。
劣等感という多くの人が抱える悩みを病気として捉え
治療するための装置を開発するという視点が面白いです。
実はこの本を買ったきっかけは小学生の時に塾(日能研)の
テキストにあったとても好きだった作品を探すという裏の目的も
あったのですがこの本には収録されていませんでした。
1000篇を超える作品から探すのは大変ですがこれからも
読んでいきたいと思います。 -
昔から好きな星新一のショートショート。
どの物語もオチが秀逸で、楽しい。
と思ってたけど、ちょっと大きくなってから読んでみたらば、ちらほらと「ううん・・・」と腑に落ちないオチが。
ただ怖いだけの話とか。
宇宙、未来、強盗あたりかな、あんまりこの設定がループするとちょっと飽きてくるなあって思った。
あれだけ話があれば、ちょっとな・・・ってやつがあってもおかしくないけどね。
でもショートショートばかり読んでると、長編読めなくなりそうだから、たまににしよう。