- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101098456
感想・レビュー・書評
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「どんぐり民話館」5
著者 星新一
出版 新潮社
p118より引用
“タブーを犯したことへの決算は、どこかの段階で帳消しとなり、
そのおつりがつきまとっている。
そんなことは、まあ、夢にも考えないだろうな。”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
短編寓話作品集。
お寺のお話から刑務所での話まで、
不思議な雰囲気のお話が盛り沢山です。
上記の引用は、
とある木こりの青年の話の一文。
著者の父の伝記を読んだ後だけに、
色々と考えさせられる一文だと思うのは私だけでしょうか。
著者の父を苦しめた人達の子孫へのメッセージなのかなと、
そう思ってしまうのは私の考え過ぎなのかもしれません。
あとがきには、
この一冊が1001編の記念の本だそうです。
読者に飽きられることなく1000編以上の作品を生み出した著者は、
改めて偉大な作家であると思います。
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個人的には星さんの本の中で一番好き。
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神話、民話寄りのショートショート。「出現」って作品がとにかくすげーぜ!
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これを読んで星新一さんが好きになった。
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星新一さんの作品の中でも多分珍しい現代の民話たちです。お城と領主と青年と、そしてときどきお姫様が出てきます。そしてなぜか主人公ワタシは青年の係です。
読む力が衰えて来ているのか結末の意味が話から作品もいくつかありましたが、それでもやっぱり星新一さん。楽しく読ませていただきました。