二十四の瞳 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101102016

感想・レビュー・書評

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  • 書棚の奥に眠っていたのを引っ張り出した。
    戦争が庶民の生活にどんな影響を及ぼしていたのかが、庶民の目線で明らかになる。特に、子供に与える影響は大である。内田樹が『疲れすぎて眠れぬ夜のために』で個性について述べていた内容を思い出した。おそらくこのことだ。

  • 片田舎の分校での、担任教師と十二人の生徒の物語。
    読む前は一年間とかの話かと思ってたけど、戦時中、戦後と話の流れが壮大で、担任教師の人生を一緒に体験していった気持ちになった。
    けがで休職したり、必ずしも順調ではなかったけれど、生徒たちと心ではつながっている。
    でも、生徒も、いろんな道に進んだ人がいて。

    じんわりとあたたかい気持ちになる物語でした。

  • テレビ番組を見て再読。

    やっぱり戦争はいけない。

  • 祖父の本棚にあった本を拝借しました。

    時間の流れが早く、テンポ良く読み進めることができました。
    これが、国語の教科書に載ることがうなずける、メッセージ性の強い作品であると感じ、この時期に読んだのはちょうど良かったかなと自画自賛してみます。

  • 先日放送された松下奈緒さんのドラマを見て、読んでみることにしました。
    もう少し長いお話なのかと思ってました。

  • 戦争に翻弄される田舎の物語。主人公は普通の感覚を持ち続ける。主人公の怒りがすごく重い。

  • かねてより「日本人なら読むべき」と言われてきまして、ついに読了。8月ですし。

    学校の先生が、それこそ親代わりになって子供たちを愛さんとする姿に心が洗われます。戦争で傷ついても、生活苦ゆえに身売りをしても、それでも抱きしめてくれる人がいることの幸福です。


    それにしても、一部の左系の先輩方が「反戦文学」として本作をもてはやしていることにはどうも違和感を覚えます。

    壺井栄が反戦のメッセージをこのお話に託したのは確かでしょう。しかし、苦悩の最中にあっても素朴さと愛を失わなかった田舎の人々と、先生の親代わりの愛情にこそ学ぶべき点があるのでは。

  • 2013/07/02

    岬の村に赴任した女教師と12人の同じ学年の子供たちの話
    戦前と戦後のことがかかれ、戦時中の事は詳しくかかれていない

    先生と子供たちの成長をおって物語がすすむので親しみやすい

    文体が丁寧で読みやすい

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:913.6||T
    資料ID:95960348

  • よく耳にするタイトルではあったのですが、読んだことがなかったので読んでみました。

    物語は戦前、戦中、戦後にかけての激動の時代に巻き込まれていく一教師と生徒の在り方を描いたもの。当初何の予備知識もない私は単に教師の話かと思ってましたが、もっと深い背景がある本でした。

    当然、暗に戦争の批判が根底に流れているのですが、直接的なものではなく、戦争に巻き込まれていくことを描き、それを持って戦争というものを考えさせられます。ただ、描き方が非常にあたたかく、おだやかな感じがします。
    確かに名作と思いました。

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著者プロフィール

1899年、香川県小豆島生まれ。1938年、処女作である「大根の葉」を発表後、「母のない子と子のない母」など、数多くの作品を執筆。1952年に発表された「二十四の瞳」は映画化され、小豆島の名を全国に知らしめた。1967年、気管支ぜんそくのため67歳で死亡

「2007年 『二十四の瞳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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