沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

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著者 : 山崎豊子
  • 新潮社 (2001年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104263

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • WOWOWでドラマがスタートして第1話観たら面白くて、原作も気になって読み始めたっていう単純な理由(笑)

    主人公の恩地さんは間違ってないんだよな(愚直で融通が利かないのが、あれだけれど)業績が右肩上がりの会社、だけれどもそれ故に現場で勤務している人間に強いられる勤務環境、給金もろもろ。。。これ、今でいうブラック企業に近いよなぁ。
    この時代から現在に至るまで、変わってるようで根底は変わってないんだな、この国の労働環境って。

    しかも、上に逆らえば僻地に飛ばされたり閑職につかされたり。逆に上に上手く取り入ったり、金で解決させて昇進したり。。。
    この1巻でも、上の人間の汚い、醜い部分がえぐり出される様に描かれていて私まで、腹立たしさで地団駄踏みそうな勢いになった。
    恩地が不遇の道を歩まされる事が読んでてとても辛いのだがこの先、彼がどの様な生き様を描いていくのか気になるので引き続き2巻も読む予定。

  • 最も危険な動物は人間。
    一人一人の欲望が積み重なってできた組織は、かくも簡単に真摯な人間を踏みつぶし、多数の犠牲を伴ったとしても生まれ変わることなく、生き残り続けられるものなのか。
    御巣鷹山日航機墜落事故が、この小説のとおり企業内モラルの崩壊があったとするなら、また、事故以降もモラルの崩壊が続いたのであれば、ご遺族の「二度殺された」という言葉はとても重く、心すべき言葉だ。

    この小説を書くにあたり、日本航空だけでなく、ご遺族の中からも作者山崎豊子に対する厳しい意見はあったように聞く。
    伝えなければならないこと、書かなければならないことを見据え、全てを受け止め、しょい込みその重みを自覚して書く。
    これが本当の小説家の仕事なのだと思う。

    素晴らしい小説と出会うことができた。
    ありがとうございました。

  • J○Lがモデルと言われている小説。組織って恐ろしい…。興味深かったです。
    すべてが真実とは思わないけれど、今の状況を見るに、だいぶ真実と近かったんだろうなとは思う。
    航空機用語やら、政治用語やらがいっぱいで難解ではあるけれど、ある程度は読み飛ばしても話の内容はわかります。

  • 学生の頃なら恩地のようになりたいと思っただろうが,今は違う.
    正義を貫くことも大切だが,社会人ならもっと上手く立ち振る舞うべきではないだろうか.
    また,会社のために自分の家庭を顧みないという働き方にも賛同できない.
    今の日本の働き方があるのは,これまでこういう働き方を良しとして描いてきたからだと思う.
    という訳で,この本を全面的には肯定したくないという気持ちがある.


    と思う一方,やはり恩地のように正義感が強くて真面目で,不遇な立場にあっても腐らないという姿勢は尊敬する.
    現代の働き方においても,学ぶべき要素は多分にあると思う.
    そして,上川隆也主演でドラマ化ですって・・・!これ以上ない適役.恩地は上川隆也で脳内再生された.
    小説自体も描写といい構成といい,流石山崎豊子.

  • 日航機事故の話かと思っていたが
    腐った企業体質の話だった。

    山崎さんは本当に詳細に
    取材されているうえに無駄がない。

    恩地さんのモデルが実在することに
    びっくりした。

  • 恩地さんの生き方。自分のプライドを押し殺さず権力に立ち向かう、手本にするか否か。結果、左遷を食らってしまう。組合委員長として、人望があり、優秀な人物であった。かっこいいが真似できない生き方。企業側からの様々な理不尽に耐える恩地さんと家族。一瞬半沢直樹を思い出した。2巻以降にも期待。

  • 事実を丹念に取材して、小説として再構成している。事実との線引きを疑問視する声もあるようだが、これも深層を描くための表現方法だ。強大な力に屈することなく、組織に孤高の闘いを挑む男の姿は、読む者の心を熱くする。主人公が選択した壮絶な生き様は、男性作家が描く描写より男臭い。私がテーマとする「組織対個人」を描く上での見本です。
    ※全5巻を1巻だけ登録しています。

  • 読みやすい文章で入りやすいです。
    恩地さんが本当に誠実で素晴らしい人です、奥さんも本当にいい奥さん。
    理不尽さが可哀想で悔しい。

  • 自分なら行天の生き方を選ぶ。
    恩地は労組間での徹底的な敵対から僻地流刑へ。腐敗した組織に対して信念を貫き反旗を翻すことによって家族もろとも差別の対象とされるジレンマに耐えられそうもない

  • ほぼ10年ぶりに読み直した。アフリカ時代の回想で書かれる島流しになる経緯のくだりは、当時海外駐在だったのでこのまま海外を転々とするのではないかと心配するとともに理不尽な人事に憤って共感したりしたが、10年の歳月を経て改めて読み直してみると、主人公の恩地元のやや強引ともいえる組合闘争は、やや気になるところではある。いろいろと読み手の立場が変わると共感のポイントも変わるということか・・・。

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沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)の作品紹介

広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命-。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)はこんな本です

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