登場する会社名は国民航空となっているが、話の展開から恐らく日本航空を描いた作品であることは察しがつく。大会社の内情とそれに翻弄されながらも自らの信念を貫く一社員の格闘を描いた全5冊の巨編小説。本書はその1冊目。
アフリカ篇となっているが、本書は主人公が何故にアフリカに派遣されたのかをそこに至る経緯を中心に描かれている。アフリカ在中を現在として、過去を振り返る形をとっている。
労働組合と大会社の対立、それに対する非情なまでの報復人事。その一方で、それを利用してうまく立ち回る人々もいるのも事実。報復人事をまともに喰らった主人公はいかにするのか。そこまでして会社に居残る理由は?働くことの意味合いを考えてしまう。
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- 感想投稿日 : 2020年5月21日
- 読了日 : 2020年5月21日
- 本棚登録日 : 2020年5月18日
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