- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101111346
感想・レビュー・書評
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サントリー社員だった芥川賞・直木賞作家による、サントリーの社史。社史だから内輪を褒めてるだけなんだけど、そこは作家の力によって、全くいやらしさ無く書かれている。
戦前・戦後にかけてのアツい商人魂。日本人が忘れかけているものが、ここにはあるかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
挿絵の柳原画伯を加えた3人のサントリー70年史エッセイ。サントリー(寿屋)と鳥井信次郎社長の戦前戦中を故山口氏、戦後を故開高氏の両巨匠が回想する。2人とも文に躍動感があって面白い。当時はホンネで商売や投資をしていたのがうらやましい。見返りのある投資なんてニセモノですよ。
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著者二人の圧倒的魅力・・・それ以上に、サントリーという会社のすごさ。
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鳥井信治郎と佐治敬三、二人の変人を始め、ウイスキーに情熱をささげた人たち。
そんなことを考えながら山崎ピュアモルトを飲んでみたらいつもより深い味がした。
サントリーに入社した人に配られたそうだが、サントリー社員寮のいらない本置き場に山ほど置いてあったことは秘密です。 -
どれだけ本気で、不屈になれるのかということがその人間一生の仕事の価値を決めてしまう。本気で、不屈というものが何に対してなのか。そのプリンシプルな部分を定めることが大切。
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1969年(昭和44年)、サントリーの70周年を期に発行された社史中に収載されたもの。山口瞳が「青雲の志について−小説・鳥井信治郎−」を開高健が「やってみなはれ−サントリーの七十年・戦後篇」を書いている。開高健、山口瞳がサントリーの宣伝部に籍を置いていたこと、現役の社員だった頃に、開高が芥川賞を、山口が直木賞を受賞したのは知られた話である。その二人が社史を書くというのだから、随分と贅沢な社史もあったものだと思う。かつ、二人がサントリーという会社のユニークさを本当に愛していたのだ、ということが伝わってくる、形ばかりのものではない内容の社史になっている。
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これも面白いです
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開高健と山口瞳。サントリー社員によるサントリー社史。
大会社としか思っていませんでしたが、こんなにも商人根性あふるる熱い企業だったのですねー。
たくさんの歴史や愛を感じて、ウィスキーが美味しく思え・・・ましたが、飲んでみるとやっぱり無理でした(笑)
プライドを捨てても向上・前進のためにがむしゃらに取り組む姿勢など、営業として学ぶべきところも多かったです。 -
ヤンチャでハチャメチャで自由闊達で人間臭いオモロイ会社。開高健 昭和36年作。「人間」らしくやりたいナトリスを飲んで「人間」らしくやりたいナ「人間」なんだからナなんかいいんだ。今は世の中きぜわしくて窮屈で閉塞的で無機質でなんか失ってるもの多いでしょ。だからかな。「人間」らしくやりたいんだよね。もっと。ほんとは。