壁 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101121024

感想・レビュー・書評

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  • すごく好き

  • 文章の構成が面白い。物語はナンセンスを掠めるがアイロニーとユーモアで絶妙なバランスを保っている。きもいほどに美しい言語表現とそれを支える阿部公房の特異性。物語をから意図を解釈するのではなく文学そのものを楽しむ作品。

  • 2021/09/12

    村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と池澤夏樹の「スティルライフ」を足したような世界観ですが、内容はこちらがまるで哲学的。

    読む人によって解釈が分かれそうです。

  • 記念すべき第1回ビブリオバトル(2020年度)チャンプ本
    きみはこの本が読めるか!?

    難文!
    常識的な読み方が一切通用しません。読解に挑戦してみ
    てください。
    ―O.N.先生


  • 好きな話

    ・事業

  • 芥川賞を受賞した作品。
    ある選考委員が言っていたことですが、ある意味童謡らしい作品。

    ❇︎

    ものすごく安部公房らしく、そして、読み応えがある…しかし、感想を書くのはものすごく難しい。言語化できない、何かものすごいものを読んでしまった感じと言おうか。

    ❇︎

    読んだことがない人には、是非読んで欲しいと思う。

  • 世界観が面白い。しかしそこから得られるものもあった。

    学校の国語の授業で安部工房さんの作品を読み、とても面白い作品だと思い、他の作品も読みたいと思ったのでこれを買いました。良かった。

  • 3編収録。人が壁になったり、繭になったりと面白い展開が多い。とはいえ解説に少しあるように、自分自身とその居場所をなくした人間が書かれている。もっと深く読み込みたいと思う。

  • 不思議な世界に迷い込んだ気分になりました。

  • 昭和26年上半期 第25回芥川賞受賞作
    選考は賛否伯仲で川端康成の強い勧めで受賞らしい。
    壁---ある日名刺に名前を盗まれたカルマ氏。
    バベルの塔の種---奇怪な動物に影を盗まれ目玉以外は透明人間となる詩人。どれもこれもシュールで不条理なのに軽い感じ。SF、ファンタジーなど作家及び放送作家などに多大なる影響を与えた作品かもです。











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著者プロフィール

安部公房
大正十三(一九二四)年、東京に生まれる。少年期を旧満州の奉天(現在の藩陽)で過ごす。昭和二十三(一九四八)年、東京大学医学部卒業。同二十六年『壁』で芥川賞受賞。『砂の女』で読売文学賞、戯曲『友達』で谷崎賞受賞。その他の主著に『燃えつきた地図』『内なる辺境』『箱男』『方舟さくら丸』など。平成五(一九九三)年没。

「2019年 『内なる辺境/都市への回路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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