十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101123387

感想・レビュー・書評

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  • 遠藤周作の背景を知って、愛着を感じてから読んだらわかることがたくさん含まれていると思う。
    僕は何も知らないから、基本的には退屈に感じてしまった。
    時々、ギラリと鋭いことが書かれていたりして、なるほどぉとなった。

  • なんだかえたいの知れない不思議なタイトルで手にとってしまいました。10ページでリタイアしてもいいなんて…絶対しないけど(笑)。

    遠藤さんのご本は学生時代以来、ごぶさたです。手紙とその効用について、ご友人などの例を挙げて指南するあれこれが面白いです。それに…例文が微妙に可笑しいんですよ。ラブレターまわりのネタが多いように思いますが、いくらなんでも候文のラブレターはもらわんだろ、森見登美彦さんの『恋文の技術』じゃないんだからー(笑)。

    もちろん、このあたりを真剣に論じる、というよりも、軽やかなノリツッコミの趣き満載で楽しめます。原稿が書かれた時期の関係もあり、ノリがいかにも昭和まっただ中ニュアンスで、しかも語り口がスナックもしくは文壇バーのレトロなおっさんトーク…そこにちょっと辟易してしまう向きがないわけではないんですけど(ファンのかた、すみません)、分野を問わず、「メッセージをもらう側への思いやりを忘れずに」という点では一貫しておられ、一連の遠藤作品に通じる心根を感じられました。うー、日々の自分のメールのやりとりに反省ー。こちらでも気をつけないと(苦笑)。

    全部読んでみると、手紙で心を通わせることの大切さとともに、相手に確かに「伝える」表現を作っていくための指南本でもあるように思います。肩ひじ張らずに、ぱらぱらっとめくれて楽しい本かな、と思います。

  • 努力してこんな風になれるんなら努力してみてもいいかなーってちょっと思った。
    これができればもっと人付き合いがうまくできてると思う。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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