- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101126043
感想・レビュー・書評
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最後まで読んだが、あまり自分には合わなかった
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『性的人間』
前半は7人の若者たちによる前衛映画撮影
後半は主人公と老人と青年の3人による痴漢。青年は子どもを誘拐しつつも、線路に転落した子どもを救った英雄となり、主人公は痴漢で捕まる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E7%9A%84%E4%BA%BA%E9%96%93
『セブンティーン』 17歳の右翼の少年 -
読書量が足りないような人間には、睡眠導入剤となる。
寝る前の数分間でコツコツ読んでいたので、読み終わるのに1ヶ月はかかった。
日本文学の古典を読むというようなノリで開始したので、この長期間にわたる性的人間生活は苦にはならなかった。
寝る前の虚ろな状態で読み進めたため、話の内容等に関する感想はほとんどない。カオスティックな情景が常に漂い、暗澹とした雰囲気。寝る前の本としては最適なのでは? -
思春期の葛藤を性になぞらえて描いた作品。現代には少なくなっている作風に感じるが、軸に据えられているテーマは現代にも通じるものであり、楽しめた。
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2017年12月10日に紹介されました!
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「性的人間」
痴漢道の蘊奥を極めようと奮闘する三人の男たち。痴漢という下劣な軽犯罪をここまで深く掘り下げる作者のイマジネーションの力強さにはもはや感嘆する言葉さえない。
「セヴンティーン」
いち右翼少年の誕生と狂奔を描く。作者の筆致にはいくら何でもやり過ぎだろうと、ちょっと悪ノリの感も否めないのだが、ファシズム、レイシズム、ポピュリズムという人類共通の欠陥を、この少年の一身をもって体現せしめた。見事! -
「性的人間」
フリーセックス思想の限界に触れて
彼はテロリストになった
すなわち痴漢である
加虐者であり、被虐者である彼は
同時にあきらかな敗北主義者でもあったが
たのもしい2人の痴漢仲間とともに
めくるめく性倒錯の世界を切り開いてゆくのだった
その終わりには何があるというのだろう?
本当にろくでもない
「セブンティーン」
ナショナリズム・パトリオティズムに対しては誰もが恐れと羨望を感じ
とりあえず悪と決めつけるしかない
そんな時代
与えられた自由よりも、あえて選び取った束縛に
身を投じることでしか反抗期を得られなかった少年の
悲しみと恍惚を描いた物語である
二律背反が彼を果てしのない狂熱へと導く
しかし本当に彼は彼の意志でそれを選び取ったのだろうか?
「共同生活」
入社するなり閑職に追いやられた若いサラリーマンが
自宅にては妄想に苦しめられている
その妄想とは、4匹の猿たちが四六時中見張っているというもので
若者は、彼らに対する恐れと共に
ある種の仲間意識を感じている
それはミソジニーと、性欲を恥じる心が呼び寄せた
ホモソーシャルだったのかもしれない -
エロさを超越した爽やかさ。
思考が飛躍した一般人。
的な感覚。