- Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101127170
感想・レビュー・書評
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《目次》
・「賢木」
・「花散里」
・「須磨」
・「明石」
・「澪標」
・「蓬生」
・「関屋」
・「絵合」
・「松風」
・「薄雲」
・「朝顔」
・『源氏物語』、ふたつの顔 石田衣良詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「いくらよいものだからと言っても、物の色には限りがあり、人の器量はたとえ悪くても、やはりなお奥底にあるものは別なのだから」(「玉鬘」より)
末摘花への返事で、「あなたのひとり寝に御同情いたします。」と返す鋭さにびっくり。
「胡蝶」で玉鬘に光源氏が言い寄る急展開、どうなっちゃうの??と続きが気になる。 -
円地文子 訳 「 源氏物語 」平成4年刷 2/5 須磨〜胡蝶
2巻は鎮魂歌(死と別れ)、過去のみそぎ、年齢の憂いの物語。1巻と違い、源氏の心情を細かく描いている
住吉神社参拝を契機に 出世の道に戻ったように読める。六条院は 浄土をイメージさせる。神仏との関係性も感じる
女性
*紫の上〜薄雲で姫を養女に→乙女で六条院へ
*花散里〜乙女で六条院へ
*明石の君〜明石で登場→澪標で姫を生む→松風で上京→ 乙女で六条院へ
*六条御息所〜澪標で死→秋好〜絵合で養女に→乙女で六条院へ
空蝉〜関屋で出家→玉鬘で二条院へ
*藤壺宮〜薄雲で死
身分
*源氏〜明石で大将から大納言へ→澪標で内大臣→乙女で太政大臣へ
年立
*須磨〜須磨に退居
*明石〜明石入道に招かれる→明石上と
*澪標〜冷泉院 元服→源氏 内大臣→明石姫誕生→源氏 住吉詣→六条御息所の死
*薄雲〜藤壺の死
*乙女〜六条院つくる→明石が六条院へ
*玉鬘〜玉鬘が六条院へ
各帖のタイトルの入った歌がキーポイント
須磨「須磨の海辺に涙にくれる〜」
明石「明石の浦には あなたの嘆く溜息が〜」
蓬生「蓬の深い中に住んでいた姫の心を聞こう」
絵合「この絵に過去を思い出して涙する」
松風「故郷で昔ながらの松風が吹いている」
薄雲「薄雲は 自分の喪服の袖と同じ色に見える」
朝顔「昔見た〜朝顔も 花盛りは過ぎただろうか」
乙女「昔の天津乙女も年をとったたろうか」
胡蝶「春の胡蝶すら 秋を好むあなたにとって」 -
あれれ、無邪気な少女だった紫の上の信頼を裏切って、無体にことを運んだ光源氏を、いつ紫の上は許したの?
紫の上が源氏の君を恨んだり、だまされていた自分を悲しんだりしている様子はえんえん描かれていたのに。紫の上が、養育者としてではなく夫として源氏を受け入れる気持ちに、いつなったのかわかりません。
しかもこれだけ紫の上の人生を蹂躙しながら、すぐに浮気をし、その上で「やきもちをやくのはいい女のすることではない」と年若い紫の上を教え諭すなど、傍ら痛いわ。
それが当時の高位の男性に許されていた常識だとしても、「ちゃんちゃらおかしく」思えます。この物語が英訳やら仏訳やらされて、世界の人々に認められる理由がわかりません・・・・・。 -
出版社/著者からの内容紹介
国語学者の中でも、特に言語感覚が鋭敏だった訳者による『源氏物語』第二巻。十七歳になった光源氏は、「心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花」の女主人の、その名の象徴するような死に遇い、そこはかとなき人の世の無常を感じ、心労のあまり熱病にかかったが、その加持のために北山に出向き、「手に摘みていつしかも見む紫の根に通ひける野辺の若草」の少女に最愛の女藤壺の面影を見た源氏は、本邸に迎え取って養育する。
著者紹介
1900年愛知県生まれ。1923年國學院大学文学部卒業。國學院大学名誉教授。文学博士。主著『国語発達史大要』『国語史概説』『現代語の性格』『日葡辞書の研究』『徒然草-附現代語訳』『源氏物語-本文編-』(共編)外多数。1976年没。
円地文子訳『源氏物語』(レビュー前) -
ブーム継続
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2009 6/15
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須磨に流れ、親しい人たちを何人も亡くす巻。須磨での月日の流れが、マンガで読んでいたときよりよく分かった。意外とどんどん読める……