- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101131122
感想・レビュー・書評
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読む前は、関根勉絶賛の有名な映画である「奇人たちの晩餐会」みたいな内容を想像してたけど、全然違ってましたね。
最初は中年に差し掛かった奇病持ちの冴えない男性として描かれていた主人公が、美弥が出てきたあたりから、なんだか妙に羨ましいというか微笑ましい展開に...。あんなふうに、普通は欠点とされるところを逆に魅力として感じてくれる人がいたら、なんと幸せなことだろう。
全般的にユーモラスな描写に溢れており、ホテルのビュッフェで大好物の伊勢エビを取ろうとしたら前の人に全部持っていかれて「うぬっ」と言うシーンなど、最高です。美弥の話の最中に中座してまで拘る伊勢エビが、2回も同じ人に邪魔されて「うぬっ」。これがまた、なんだか光景が目に浮かぶような巧みな記述なんですよね...。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんか、くだらなくて面白かった記憶があるけれど。
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高校生か大学生のときに読んだ。読了感がよかった。
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「ピョコリ病」(ネタばれ自重)に悩む主人公が巻き込まれる数奇な運命。運命といっても重苦しい話ではぜんぜんなく、作者のユーモラスな想像世界に笑わせられ酔わせられる。常人にとっては不思議なことを気に病む主人公の可笑しい葛藤を疑似体験できる良作。読後感はスッキリ