ながい坂 (上巻) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.07
  • (85)
  • (90)
  • (59)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 816
感想 : 67
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (550ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134178

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 周五郎では一番好き。
    オープニングで出てくるお侍さんはいずこにかあらんwww

  • 実直な男の人生。

    こういう書き方が受けると思って書いてた山本周五郎はすごいわ。。。
    今こんな風に書ける人はいないとおもう。

    あの壊れた橋をみた時から
    彼は八歳ではなかった。

    続きが気になる。

  • 下級武士に生まれた主人公が、少年の時に人間として目覚めて、成長していく。読売新聞ゴローさん紹介の本。ドンドンと引き込まれます。サラリーマン必読書。

  • 読売新聞のゴローさん推薦本で読んで良かった

  • 8歳にして人生の意味を見つけた三浦主水正の物語。
    ストイックに信念を貫く、こんな生き方をしてみたい。
    さまざまな状況が渦を巻いているが、さて下巻ではどのように決着するのだろうか?

  • 再読了。

    2011.4.7

  • 会社の上司に勧められて20代の頃読んだが、周五郎作品は若い世代には少し難しい(3回読み返した)
    主人公、主水正に自分を重ねて読むうち引き込まれていった。
    上を目指すサラリーマンにはバイブルとなる山本周五郎、最後の長編作品

  • 全2巻。
    身分の低い家の子が
    家老までのぼり上がるサクセスストーリー。

    や。
    よかった。

    サクセスストーリーと言っても、
    キラキラした華やかさはない。
    静かな佇まいの主人公が、
    人知れず苦しみながら
    一歩一歩のぼっていく様を、
    著者らしい淡々とした調子で描写している。

    そう。
    静かで淡々としてるの。
    なのにいつのまにか引き込まれ、
    夢中になり、ドキドキする。
    結構長いけど一気読み。
    さすがという他ない。

    樅ノ木は残ったと似たような雰囲気だけど、
    悲壮的ではなく、
    静かに、しみじみ染みてくる人生観と、
    爽やかな読了感。

    とりあえず、見えてる坂をのぼってみようと思った。

  • ある一つの出来事をきっかけに自分の人生、世の中の不条理を変えようと一心腐乱に進む主水正があるとき、周りからの羨望・嫉妬、期待や仕事に対する重圧に耐えかね、恩師の谷宗岳に相談した時、谷から「お前が自分で進むと決めた道ではないか、その道へ進んだときからもう逃れることはできない」と言われた言葉が印象に残った。自分も普通の会社に終身雇用を期待して就職したのではなく、自分の力で仕事を得て、食べて行こうと決意し、その道を歩み始めた。今は日本の会社はいるが、あくまで契約社員としてのプロの自覚を持って行動するべきであると思う。辛いがそういう道を選んでしまったわけで自分も主水正と同じように後戻りはできないのだから。
    自分の進路や目標に悩んだときには、試行錯誤しながら前へ進む彼の姿をまた読むべきだと思う。

  • 読むのに随分と時間がかかってしまった。
    幼いときから達観した主人公が今後どうなっていくか気になる。
    つるがいいキャラクターだと思った。鼻持ちならない部分も多いけれど今後変わっていく気がする。
    強い信念で下の身分から這い上がる主人公とサラブレッドで英才教育を受けたにも拘わらず落ちぶれていく兵部の対比が面白い。

全67件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本周五郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
山本周五郎
宮部みゆき
三島由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×