目玉 (新潮文庫 よ 4-16)

著者 :
  • 新潮社
3.51
  • (6)
  • (9)
  • (23)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 105
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101143163

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 病弱でインテリでセクシー。
    こんな人がいたら2秒で恋に落ちます。
    でもこの人とは幸せになれないだろうなー

  •  エッセイ風の作品。短編集で、表題作では義眼手術を客観的に描いている。一見、エッセイのようでもあるし、小説のようでもある。それくらい自然体で書かれた作品群。それぞれ奇妙な(というと偏見を与えるかもしれない)他者と主人公(それは作家吉行氏自身とも言える)のやりとりが中心となっている。裏社会の男との交流や整体師の行動など、時にユーモラスに時に考えさせるように描いている。吉行作品を初めて読む人におすすめ。

著者プロフィール

大正十三年(一九二四)、岡山市に生まれ、二歳のとき東京に移る。麻布中学から旧制静岡高校に入学。昭和十九年(一九四四)九月、岡山連隊に入営するが気管支喘息のため四日で帰郷。二十年東大英文科に入学。大学時代より「新思潮」「世代」等の同人となり小説を書く。大学を中退してしばらく「モダン日本」の記者となる。 二十九年に「驟雨」で第三十一回芥川賞を受賞。四十五年には『暗室』で第六回谷崎潤一郎賞を受賞する。主な作品に『娼婦の部屋』『砂の上の植物群』『星と月は天の穴』『夕暮まで』など。平成六年(一九九四)死去。

「2022年 『ネコ・ロマンチスム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉行淳之介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×