- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101149189
感想・レビュー・書評
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美味しいものエッセイだと思っていたら短編小説でした。
世の中には色々な食べものがあるんだなぁ…とふんわり思いました。面白かったです。
食指が動くものはあまり無かったですが、それでもなんだかしみじみしました。哀愁が漂っています。
馬のたてがみは食べたことありました。美味しかった。 -
梅水晶、なんて名前を考えついたひとは、きっと私と同じように、本と酒が大好きなひとだったのだろう。
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68種の珍味を題材とし、酒と食と人生を味わい深く語った掌編小説集。
各話に作者による珍味の挿絵コメント、巻末に取り寄せ案内がついており、ガイド本としても良書。
しかし最大の魅力はやはりその小説である。2頁強という短い文章の中に珍味の解説と食感や味覚の描写を織り込みつつ、それを食す人々の人生の一場面を切り取って描いている。日常にある様々な感情が珍味の芳醇な味覚と相俟って、人生というのは楽しいことだけでなく苦味や渋みすらも味わい深く感じてこそなのだと思わせる。
持ち歩きつつ、暇な時に繰り返し読みたくなるような一冊。 -
人生の機微に添える、酒と極上の珍味の掌編小説集です。
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2010/09/23 これ読んで、豆腐のみそづけが食べたくてたまらなくなる。「4時のオヤツ」と双璧を成す。
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おなかがすく。
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自他共に認める珍味好き。
世の中には知らない珍味がまだまだあったのだなぁ。
酒の味がわからないと、魅力半減だ、とようやく気がつきました。
お酒にもこだわってみたいものです。
が、幸せに食せれば何でも良いかも、とも。 -
本を読む時間がなかなかとれないときに、好都合なのがショートショートな超短編集。
短編エッセイも悪くはないのですが、もう少し現実世界から離れたいのであればやっぱり小説がよいわけでして…
できるなら、ユーモアがベースにありながらも、ホロっとした味わいもただよい、かつ、あとくされのない歯切れの良さも欲しいもの。
…そんなわがままに応えてくれたのがこの一冊。
お酒を愛した著者が、その肴ともなるべき数々の珍味を題材に、一品2ページ程度でまとめ上げた、極上の短編集です。
漫画家でもあった彼女のイラストも一緒に味わえ、なんともぜいたくな1冊といえるでしょう・・・
ストーリも、すでに死期を悟っていたであろう筆者だからこそ描ける、命という、永遠と無常感の交錯する奥深い世界を瞬間瞬間で切り取っている感じ。
その場所にその瞬間に彼女は確かに存在していた、ということがひしひしと伝わってきて、それ自体がアメージングな印象を持たせてくれます。
一見ささやかではありつつも、口に含めば確かな存在感を放ちジワリジワリと体に溶け込んでいく…まさしく、そんな珍味のような物語の数々。
というわけで、これまたぜひともお勧めの1冊です。 -
食べたことのあるものからないものまで。
数々の珍味に絡めつつ、
短かい物語が添えられていて妙に心に残ります。