花神(下) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152196

感想・レビュー・書評

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  • これは正直に言って小説ではなく、小説という形式だけを借りたモノローグみたいなものですかね。
    これに嵌れば堪らん内容でしょうが、当方、ストーリーを楽しみたいだけに正直いただけません、本作は。
    ただ確かなのはこの作家が日本人の歴史認識に相当の影響を与えていることであり、そこには功罪があるということ。あくまでこの作家の私見であること、絶えず意識してこの作家の「講談」を楽しむことが肝要かと。

  • 司馬遼太郎の作品にしては残念ながら躍動感がない。明治維新・近代日本の成立の勉強という点では他の作品同様非常に参考になるが、戦略好きの私としては司馬の言うところの稀代の戦略家である大村益次郎という人間の戊辰戦争に対する戦略の全容をもっと書いてもらいたかった。

  • う~ん、やっぱり楽しめなかった本。幕末の中で、大村益次郎の演じた役割は大きいのかも知れないけれど、主人公にはなれない。司馬遼太郎さんも相当悩んだみたいだけど、人として捉えどころがない、よくわからないというのが正直な感想。

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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