長崎ぶらぶら節 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101154244

感想・レビュー・書評

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  • 長崎旅行中に購入。好文堂書店にて。帰りの新幹線で読了。初読だが、地名が分かるので、行かずに読むより楽しめた気がする。

    方言、花街、そして歌。歌は此岸と彼岸をつなぐもの。人に生きる力を与えるもの。

    十二郎の言う、「ひらめきは努力の蓄積あってこそ」「学問は自分の足で額に汗してするもの」「学問だって遊び」というあたりが的を射ていると思う。

  • 「なかにし礼」って聞いたことあるな~。って思ってたら、
    『北酒場』の作詞した人だったのね~。

    その人が、直木賞よ。
    すごいね~。
    やっぱり作詞家出身ってこともあって、
    この本の読み始めから、引き込まれていったわ。
    ほんと唄を詠んでるような感じっていうの。
    すごくキレイな文体でね、引き込まれていたのよ。

    芸者・愛八と学者の古賀十二朗がすたれた長崎の唄を
    探してあるくお話。

    なんかね~、
    男と女の恋、人生とはどういうものなのか
    本当の優しさとは。。。。
    いろんな意味で教えさせてもらった本でした。

    愛八って言う人は、本当の日本人。
    今では忘れてた本当の日本人粋を思い出させてくれる人。
    こういう芯の強い女になりたかと。。。

    それに、長崎。。。って言う舞台。
    懐かしいな~。
    佐世保にいたころを思い出すわ。
    方言もすんなり頭に入ってくるし、
    地形的にも少しは覚えてるし、、、
    もう一度、長崎の地に足を踏み入れてみたくなったわ。

    いろんな意味で考えさせられる本でした。

    ただね、
    舞台では佐久間良子、映画では吉永小百合、
    TVでは市原悦子でしょ~。
    どれもピンとこないのよね。
    私の「愛八像」って言うのは、もっと違うのよ。
    こういう良い本はメディア化しちゃダメよね。

  • 長崎の地名や方言がなつかしい。

  • 第122回直木賞受賞作

  • 佐賀などを舞台とした作品です。

  • 長崎にある芸妓さんの一生の話だが、その心意気と真っ直ぐさがたまらない。最後の数ページは自然とこみ上げる熱いものをこらえるのが大変だった。

  • 浦野所有。

    これって実話を基にした作品だったんですね。知りませんでした。
    私としては、キリスト教徒の村での一幕がクライマックスに思えました。ところどころ、難題があっさり解決してストーリーが進んでしまうご都合主義なところが引っかかりましたが。

  • こんな潔い生き方したら、悔いなく死んでいけるだろうな。

  • 新選組で言うなら山崎さんみたいな人がいい。古賀先生は。
    愛八は佐野の奥さんみたいな人がいいなぁ。方言で書かれてるのがちょっと苦手。

  • 懐かしい九州弁!
    芸者さんの一途な愛に感動した。

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著者プロフィール

1938年旧満州牡丹江市生まれ。立教大学文学部卒業。2000年『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。著書に『兄弟』『赤い月』『天皇と日本国憲法』『がんに生きる』『夜の歌』『わが人生に悔いなし』等。

「2020年 『作詩の技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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