兄弟 (新潮文庫)

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著者 : なかにし礼
  • 新潮社 (2004年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101154305

兄弟 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • うーん、完全に共依存とか思えない状態を美談的に畳みかけられると結構読むの辛いけど、この図太い兄さんのキャラは中々に強烈だなあ。

  • 端からみればひどい兄貴で、成功すると信じているわけでももないのにひたすら尻拭いをする弟はアホなのかとも思うが、兄貴が死んで万歳!と思うのも当然だとは思う。しかし、全編通して兄を憎んでいるというより、兄に憧れているという印象を受ける部分の方が多く、兄弟間の複雑な思いが見える気がする。

  • 2004.6.2 〜 6 読了

  • フィクションの如き凄まじい兄と、振り回される弟の物語。これほどスケールの大きい共依存は知らない。

  • 目次:第1章 兄の死、第2章 小樽、第3章 日本海、第4章 青森、第5章 大井町、第6章 浅草、第7章 中野、第8章 訣別、終章 絆、対談「兄弟」、この不可思議なもの なかにし礼・石原慎太郎

  • 人から借りた本のまとまりの中に入っていなければ手にも取らない部類。私小説は最も苦手。

  • 兄のせいで?奥さんが出てゆく場面が何とも辛い

  • 特攻隊生き残りの兄が帰ってきた!
    だが兄はかつての兄とはどこか違っていた。
    博打好きで、何度も借金を重ねては主人公がその返済に追われてしまう。事業を起こす→借金→返済→また事業を起こす…繰り返し。

    主人公はせっかく入学した大学も退学するはめになったり、印税を差し押さえられたり家を失ったりヤクザが来たり…。
    堕ちた兄に巻き込まれて主人公もどんどん破滅に向かう。


    借金とギャンブルは直らない―それでも何故、主人公は懲りずに何度も何度も兄の借金の尻拭いをしてしまうのだろうか。
    主人公は著名な作詞家で、桁違いのお金を稼いでいたから、金銭感覚が麻痺していたのかもしれない。

    だけど、『兄弟』という関係に縛られていたのが一番の理由じゃないかな?私の勝手な推測だけど。
    『兄弟愛』なんて美しいモノじゃない。
    本当は血の繋がりとか、同じ親から生まれたとか関係なく、兄弟は他人でしかない。
    個人的には血の繋がりなんてものはないと信じているし、んなもの煩わしくて仕方ない。

    だけど『血縁』という概念に縛られて、『他人じゃなくて兄弟だから』切れなくて、一緒に堕ちていったのかもなぁ。

    兄にはっきりした態度を取らない主人公にかなりイラっとしたけど、『兄弟』という概念に縛られた主人公も、かわいそうだよなぁ。

    かわいそうといえばラストで兄の実態がわかったときかな。主人公兄をさらに軽蔑したけど、それでもどこか哀しかった。


    この人の書く小説は読みやすい。会話文が多いし、紙の上に世界が広がっていくんだよね。
    そして途中で気付いたんだけど、これって本人の自伝的小説なのね…。

  • なかにし礼、自伝3部作の2作目。
    なかにしの、兄が、悪〜い奴なんだよね、コレがさ。
    悪いというか、、どうしよーもないってゆーか。。。
    借金作りまくって、弟の礼にすべて被せるっていうね。ひどい。
    ニートとかならまだマシ、みたいな。
    そんな、兄弟の内情をせきららに書いててほんとーに面白いっす。

  • 悲惨・・・
    こんな人生嫌だ(´・ω・`)
    戦争って人の考え方も変えちゃうのかなー?

  • 私自身、男ふたり兄弟の兄として、弟が兄の影響をずいぶん受けることは体験として知っている。
    が、この有名人が、異常なまでに不逞の兄の影響を受けていたとは、スキャンダラスな自伝。カミングアウトだ。
    借金をやたら作りまくり、ヒットソングメーカーの弟がそれを返しまくる。
    家父長制度の名残とか、母孝行の想いとか、弟が兄の横暴を幾度も許すそのお膳立てができていたにせよ、にわかには信じがたい事実である。
    著者の妻である元アイドル歌手がこの夫のお人よしをどう思っていたのか、描写が少ないのが残念。

  • 主様からなかにし氏の作品を読むなら一番最初に読みなさいと薦められた本です。。
    詩も小説も見方が変わる一作。
    なかにし礼氏の手記です。

  • 兄貴。本当に。本当に。死んでくれてありがとう!そんなぁ。。どうしたん?本気かよぉ?『嗚呼。本気だ。』暴走する兄狂気と化す兄兄のために金を稼ぐ弟錯乱してく関係兄のためか。己のためか。それとも断ち切れぬ情愛の。詩(うた)を歌うための歌。歌は詩で。詩は歌なんだ。壮絶な人生だけどそこから生まれた詩なんだ。 

  • 死んでほしいと思う兄、死んでくれてありがとうと思う兄がいたからこそ今の著者がいるのだとは思うだけに、人は一人では生きていけないんだと実感してしまう。それ以上に生きることの過酷さや生き抜くというバイタリティには圧巻。

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