真田太平記(七)関ケ原 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156408

作品紹介・あらすじ

会津出陣中の徳川軍団から離れ、上田に帰った真田昌幸・幸村は、ただちに城の守りを固める。家康は息子秀忠に中山道をゆく第二軍を率いさせ、真田信幸に先陣を命ずる。秀忠軍四万を上田城に迎えうった真田父子は、様々な謀略を使ってこれを釘づけとし、ついに関ケ原の決戦に間に合わせなかった。真田父子が徳川軍の約半分を削いだにもかかわらず、結束のはかれぬ西軍は家康に敗れる。

感想・レビュー・書評

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  • ついに関ヶ原の合戦に突入。
    信幸との対面からすでに鮮やかな策略。
    上田では真田父子が秀忠・正信を翻弄する。
    そしてお江、又五郎の家康襲撃。
    74冊目読了。

  • 関ヶ原だから一応山場の一つの巻になるのかな?
    三成は味方を怒らせ、他の味方は愛想をつかし、それが空回りと自分でもわかってるから余計に周りが見えなくなって結果愚策を取り、関ケ原の戦いでは味方に裏切られとかは言われ尽くしてるんだろうけど、昌幸の上田城の受け渡しの策とかの場面も面白いよね

  • ついに又五郎が逝ってしまった。関ヶ原の表の武将たちの生死よりも、草の者達の命をかけた戦場における疾走感がたまらなく面白く、それだけに散った事が悲しかったです。秀忠を進軍させなかった真田親子はさすがでした。追い返した小松殿、決戦覚悟で庇う岳父 忠勝。石田三成は戦いに向かないにも程がある。負けるべくして負けたの感が否めない。小早川秀秋はどうぞ冷ややかな目で見られ続けてください、と思う。それぞれの武将に感じることが多々あった巻。面白すぎました。この後、これ以上面白くなるのかしら?と思いつつ次巻へ。

  • ついに関ヶ原開戦へ。
    西軍と東軍が火花を散らす中、上田では兄と父弟が戦場にて対峙する。
    そして真田の草の者たちは、決死の作戦を決行する…。

    よく知られた関ヶ原合戦に、草の者と甲賀忍者の暗闘が絡むのが面白い。

    上田城の戦いでの、父子、兄弟の敵味方分かれての心理描写が最大の見どころ。

    司馬遼太郎の「関ヶ原」は三成視点、山岡荘八の「徳川家康」は家康視点であるのに対して、真田視点の今作では、比較的客観的に関ヶ原の勝敗の分かれ目を描いているのが興味深い。
    要は、リーダーの資質も含めた、核となる集団の実力の違いが結果に出た、ということになろうか。

  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=39376

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA87460386

  • 西軍が関ヶ原の戦いで負けてしまい悲しい。

  • どういう結末かは分かりながらも、やはり関ヶ原の合戦はテンションが上がる。

  • 中盤の山場。見どころ・エピソードが多い巻。
    その中でもやはり、お江や又五郎など草の者の活躍が見事だった。

  • やはり関ヶ原についての作品は面白い。義を貫いた大名、保身のみを考え姑息に裏切りを行った大名、池波正太郎さんの好悪が文面から溢れ出ていて面白かった。

  • 処分

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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