剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101157405

感想・レビュー・書評

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  • 池波作品は、安定して良いですね。剣客商売は、特に好きな作品です。長編なのも良かったですね。

  • 十巻にして長編。それとは気付かずに読んだのは、本棚から出すやいなやブックカバーをかけてしまうので、表装裏のあらすじを読まないからだが、こんな展開も初読みならではで面白い。一章「除夜の客」から二章に移る時に、これは二話完結なのだなと軽く思ったものだが、物語は徳川宗家を巡る陰謀に、剣客商売フルキャストで大治郎の無実を晴らすべく立ち働く様は感動的だ。初登場・菓子屋の芳次郎が愉快なキャラなだけに、今後の活躍が期待される。

  • 11/25〜12/1

  • このシリーズを読み始めて 初めての長編。
    やはり 私は長編のほうが落ち着いて読むことができる。

    秋山大治郎と名乗るものが 人を惨殺する。
    しかし、それは 小兵衛の息子 大治郎ではなく 
    ニセモノ大治郎だ。
    なぜ?
    大治郎に対して 恨みがあるものか
    それとも 小兵衛に対して 恨みがあるものか。

    松平越中守定信と田沼意次との確執を巧妙に
    利用しようとする 人物がいた。
    一橋治済が フィクサーなのだ。
    松平越中守定信の激情で直情型。
    田沼意次の私情を挟まない公平な姿勢。
    それが 際立ちながら・・・物語は進む。

    今回は 傘屋の徳次郎の自分の勘に愚鈍なほど忠実さが
    なんともいえないほど 素敵だった。
    戸羽平九郎の 悪そろしいまでの必殺技。
    杉原秀の 謙虚な姿勢。
    ごぼう 松の 精を吸いつくす魅力

    歩をわきまえた しっかりした人たち。
    いい作品だ。

  • 剣客商売初の長編。 学生の頃に読んでいれば、歴史がもっと好きになっていたかも。田沼意次の印象が変わった。

  • 剣客商売のシリーズ10。
    初めての長編物。
    登場人物勢揃い、しかも政が絡んでの筋書きでかなりおもしろい。
    小兵衛がなぜおはるを嫁にしたのか、なんだかわかる気がする。
    若いけどしっかりした、できた嫁だと思う。
    見習いたいなぁ(*^^*)

  • 長編はどっぷりハマれて嬉しい。

  • ひたすら面白い

  • 除夜の客
    寒頭巾
    善光寺・境内
    頭巾が襲う
    名残りの雪
    一橋控屋敷
    老の鶯

  • 剣客商売シリーズ初の長編。
    長編なので、読み応えがあります。
    おもしろい〜〜

著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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