鞄に本だけつめこんで (新潮文庫 む 8-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101159119

感想・レビュー・書評

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  • もう30年以上前の作品で、この頃『無印』シリーズでブレイクした群ようこさんの作品を、懐かしく読む(でもこの本を読んだのは初めて)。
    さすが!という感じの24冊のチョイス。私が読んだことのある本は一冊もなく、作家さんの名前も半分程度しか知らない(私が無知なだけか?)。
    令和の時代に読むと少し「ズレ」を感じるところもある。が、昭和も知っている人(私もそう)が読むと、群さんの他のエッセイを読んだときと同様に、なんかほっこりさせられる。
    24章のエッセイ風の本の紹介、人によって共感できる章は異なると思う。私には全く共感できない章だってある。でも、全ての章に群さんの人間味が感じられて、やっぱり、ほっこりする。

  • めっちゃ面白い。
    解説にもあったように、一読しただけで群ようこさんの人柄がわかってしまう。決して"普通"の人生を歩んでこなかった彼女だからこそのおもしろ〜い視点から語られる自身の人生と、それにまつわる本の話。それは時には世の中の大切な核心に触れることもあって、「ははあ」と納得させられたところがいくつもあった。例えば一番新しいのだと、『母親になりたいと思わない女だっているのに、それがあたりまえみたいにやって欲しくないんだよねー』というところとか。それをすごいと思わずに、むしろ若干の自己嫌悪を孕みながらぶつくさ言ってるところが愛おしい。

  • 本のこと<自分のこと

    なんだかんだで、文筆業で身を立てている筆者は凄いと思った……。

  • 森田たま『もめん随筆』、読みたくなった。Amazonで検索すると中古のみ。図書館にもブックオフオンラインにも無かった。Amazonで中古購入。

    p248 家に対する父の気持ち、同感。

    『三島由紀夫レター教室』は買おう。年賀状と敬老の日の手紙、あとは友人へのお祝いに添えるメッセージを書く時に、いつも書くことをアレコレ考える。三島由紀夫のアドバイス、聞いてみたい。

  • 24冊もの本にご自身の体験談と本の感想を書いてありました。
    とても古い本が多くて全て未読。
    その中で気になる本を読んでみようと思います。
    キャラコさんは青空文庫で読めるみたい。
    楽しみです。

  • 図書館で。
    随分色々な本を読んでらっしゃるんだなぁと感心すること頻り。なんて言うのか私だったら手に取らなさそうな本が多い。そして彼女の面白おかしいエピソードと取り交ぜて紹介されるのでなんだろうこの本面白そう、とか思ってしまうけど実際どうなんだろう。何冊かは読んだことがあったけど…という感じ。

    それにしてもちょっと前の人は本をよく買うなぁ。私だったら借りて済ませちゃう辺りが文筆業で食べている人との差なのかもしれないけど。面白かったです。

  • あんまり記憶に残らなかった

  • 紹介されている本も文庫本の解説も含めこの一冊は名作だとおもう

  • 群さんの読んだ大好きな本の紹介と
    群さんのエッセイが一体となる
    面白いブックスガイド。

    新たに読みたくなったのは、
    無心で人に与える人、久生十蘭の「キャラコさん」。
    電信柱の光のマルを追いかけた永井荷風「墨東奇譚」。
    前に読んだ群さんの著書で好きになった、
    尾崎翠「第七官界彷徨」。

    そして、一番読みたくなったのは
    「三島由紀夫レター教室」。
    "肉体的な愛の申し込み"、"閑な人の閑な手紙"、
    "処女でないことを打ちあける手紙"…。
    どうして手紙で打ち明ける必要性があるのかも
    兼ね合わせて、じっくりと熟読したいところ[笑]

  • 本の解説の体裁をとっているけれど、群ようこさんのエッセイの要素が強い作品。かと思えばそれぞれの本に興味を抱かせるからすごい。
    解釈の押し付けなどもなく、読んでいて心地よかった。途中、思わず吹き出すことも。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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