- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101168296
感想・レビュー・書評
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自分にしか分からないことを、分かりやすい文章にするにはどうしたらいいか。
「文章」教室ではなく、「作文」教室と銘打ったのはその基本を学ぶためだとのことだった。
たしかに、それができることがどれだけ大変なことか。
そのために、原稿用紙の使い方、助詞・助動詞の使い方、辞書との付き合い方など、具体的な方法も示されていた。
段落の分け方は…これはいいと思う作家の段落分けを研究しなさい、とのことだった。
段落についてはちょっとはもう少し聞きたかったけれど。
「むずかしいことをやさしく」の文章は、こういった基礎の上に成り立っているんだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
井上ひさしの「作文講座」。一関での講演を本にしたもの。文章の書き方は参考になる。
2時間目の日本語の言語についての講演は、眉唾が多くて残念。 -
原稿用紙をどう使うか、題の付け方など、文学の大家井上ひさしによる作文教室。
作文の秘訣は自分しか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くこと。読み手のことを考えることが大事。字引を自分のそばに置いておく。
下書きをしてみる。そうすると、だいたい前の方はいらない。いきなり核心から入ることが大事。「国境を越えると雪国だった」は、トンネルに入って、しばらく走ってみるとトンネルを抜けた。すると雪国だったでは、恐らく時代を超えて残らなかっただろうと。
また、日本語の特徴にも言及している。彼が言った、彼女が言った、という英語にあるような文章は必要ない。日本語には、性別があるのだ。観察する、要約する、報告するといった文章をたくさん書くことが大事だ。人に分かり易く伝える文章は、単純なものを確り積上げていった結果でもある。
文章を大切にしようと思える一冊。国語、文章に愛を感じる良書。 -
おもしろかった。
最後の作文の添削のところをもっと読みたい。 -
今まで読んだ「文章の書き方」でこんなに具体的なのは初めて。技術的な面もそうだが「表現の意味」が伝わるからだ。「国語の時間」と双璧をなす国語教師必読本。
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「自分にしか書けないことを誰にでもわかる文章で書く」
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「自分にしか書けないことを誰にでもわかる文章で書く」のは難しいです。
日本語の使い方もわかります。 -
文章を書いてみようかな、って思える本。