- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101171104
感想・レビュー・書評
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独身時代の蔵書。引っ越しに紛れた、あるいは親に処分されたのか見当たらなかったので最近買いなおした。
現存・古代・空想のさまざまな生物を毒と愛のある口調で紹介したエッセイ集。
女性目線だと「なんだとぉ~!」という発言もあるけど、面白いのでまあいいかとなってしまう。
新聞掲載だったらしいけど、今だと炎上するかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【感想】
正座して読む。単行本は昭和51年(1976年)5月、毎日新聞社より刊行。
この本を分類するなら、「博物学」か「動物学」か「随筆」か、悩ましい。
【書誌情報】
書名:私説博物誌
著者:筒井康隆(1934-)
解説:日高敏隆
カバー装画:辰巳四郎
イラスト:大竹雄介
出版社:新潮社
シリーズ:新潮文庫 つ 4-10
出版日:1980.05.01
ISBN・EAN: 9784101171104
NDC:914.6
【目次】
目次 [003-005]
タイトル 007
イボイノシシ 009
コモリガエル 015
アズマヤツクリ 022
ワニ 028
ヤドリギ 034
アシカ 040
グンカンドリ 047
ミズグモ 053
フウセンウナギ 059
シリコニイ 065
フタゴムシ 071
ハンミョウ 077
ユーカリ 083
イナゴ 089
グァナコ 095
ボネリア 101
センザンコウ 107
キュウケツコウモリ 113
モア 119
トリフィド 125
リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ 131
クズリ 137
トビケラ 143
キュウカンチョウ 149
ボウリュウ 155
シャカイハタオリドリ 161
ナマケモノ 167
タッノオトシゴ 173
アホウドリ 179
スイセン 185
デンキウナギ 192
リンゴマイマイ 198
イソードン 204
ホオジロザメ 210
ホウセンカ 216
アカウアカリ 222
カメレオン 228
ワライカワセミ 234
ツバイ 240
マツタケ 246
スカンク 252
イスカ 258
コバンザメ 264
ジョウチュウ 270
テングノムギメシ 276
ミチバシリ 282
スキアシガエル 288
タランチュラ 294
カッパ 300
ヒト 306
解説にならない解説 日高敏隆(昭和五十五年四月) [312-314] -
なんか、やすたかくんがパパの仕事場(動物園)へ行くと、オットセイがお散歩してゐるので、とかのほっこり話とか、「トンデモ本の評論」「アニメーション、おかあさんといっしょやみんなのうたなどの子供向け番組に関するうんちく」など当時筒井大先生の恐らく独壇場であったと思はれるナニ、あと先生独自のバカ話が入っててけっこうおもしろい。
本著内ではなんかあほな話で紹介される「恐竜=鳥類説」は21世紀になって支持されるやうになり(一応21世紀の説ではティラノサウルスは「ピーヒョロロロロ」とかの癇高い声で鳴く可能性は否定されてるが)、えすえふの架空生物として紹介されてゐる「超音波で鳴く蛙」は支那に実在してるといふのを知る。筒井先生は偉大かもしれない。 -
著者の博覧強記ぶりが存分に発揮されたエッセイ。生物・無生物、そして想像上・SF的生物を主題にしながら、人間社会に対する鋭い風刺が絶妙だ。「ジョウチュウ」の項で、モデルの中にはサナダムシに寄生された女性が多いという未確認でしょうもない情報を得たのも本書だったような気がする。エスカルゴとして食用にもなる「リンゴマイマイ」は、最近地元で特定外来種で駆除対象のヒメリンゴマイマイが発見されたということもあって、なかなか興味深かった。
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2017.1.12(木)¥100+税。
2017.2.12(日)。 -
【僕なりのdictionary】
筒井康隆の本が読みたかったのだけど、不用意に不快なツイートを見て、ふんふん、僕は読んでやらねーよって、思って中学生の時のバイブルを読み直してみた。
シャカイハタオリドリはご存知だろうか?本当にいるのか。いないのか。僕にとって。大切なことは、目に映るすべてだとしても。うまく生きていきたいと想ったら、ね。 -
筒井康隆のユーモアがほどよく効いていてどこから読んでも楽しめる。こういう本を手元に置いておきたいものである。この本をくれた友人にありがとう。
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父親の部屋にあったので借りました。動物の生態について書かれているかと思ったらいつの間にか人間社会に言及していたり、奥さんが家を飛び出したり(笑)終始にやにやしながら読了。筒井康隆作品は『最後の喫煙者』以降まだ2冊目なのですが、これがツツイ節なのかなあ、と興味深く読めました。アンチフェミニスト?と思わせるような記述もすこし気にかかるけど、とにかくその知識量に驚きとともに感動、です。個人的には「キュウケツコウモリ」~「シャカイハタオリドリ」が特におもしろかった!
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面白く読んだ記憶がある。また読みたいなぁ。
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変ないきものっていっぱいいますよね。人間のように。