恋人たちの森 (新潮文庫)

著者 : 森茉莉

• 新潮社 (1975年5月2日発売)

感想・レビュー・書評

[なつこさんの感想 · 2006年12月14日]

一つ一つの言葉、一人ひとりの視線、流れる文体、どれをとっても退廃的に美しい。

[森川さんの感想 · 2006年10月8日]

濃密な世界にくらり。豪華な文面にうっとり。

[海月 水母さんの感想 · 2006年8月28日]

雰囲気やシチュエーションに酔うならやはり森茉莉といったところだろうか。個人的には表題作よりも「枯葉の寝床」「日曜日には僕は行かない」が好み。

[名前はまだないさんの感想 · 2006年7月24日]

森鴎外の娘、森茉莉。彼女の短編集です。
えーと、好き嫌いがはっきり分かれるかと！　最近の萩尾望都の絵柄で、美少年と美青年の組み合わせかなと思います、この作品群。
つまり、美少年が美青年に可愛がられるお話なんですねー。わお！
男の子たちの名前がすべて、洋風の名前でさらにそれに漢字をあてはめてるあたりがビックリですが、何ていうか森茉莉の譲らない美意識のあらわれみたいで、いいですね。新しい世界を覗いてみたければどうぞ。

[ayaさんの感想 · 2006年6月16日]

耽美派。ボーイズラブの先駆け的作品。

[ひつじぐもさんの感想 · 2006年5月28日]

言葉が素敵。
レトロで乙女チックで残酷。

[碧谷せいかさんの感想 · 2006年2月18日]

今でいうＢＬ小説を日本で初めて書いたのはこの人ではないだろうか？と思いますが・・・。枯葉の寝床は、かつてＢＬ愛好家の必読書のように言われましたね。

[香澄さんの感想 · 2006年1月21日]

森鴎外の娘、茉莉の本です。耽美と言うかなんと言うか……

[claraさんの感想 · 2006年1月11日]

もともとゲイは好きなんですよ。未知だから。想像を綺麗に書いてくれてます。レトロっぷりが乙女。

[たにぐちさんの感想 · 2005年12月2日]

そうですね、森茉莉さまはわたしはエッセイが好きですね。
この時代にも同性愛はあるのですね、もちろん。
フランスだなあ、なんかすごいフランスだなあと思いました。

著者プロフィール

１９０３～８７年、東京生まれ。森鴎外の長女。１９５７年、父への憧憬を繊細な文体で描いた『父の帽子』で日本エッセイストクラブ賞受賞。著書に『恋人たちの森』（田村俊子賞）、『甘い蜜の部屋』（泉鏡花賞）等。

「2018年 『ほろ酔い天国 ごきげん文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」