鋼鉄の騎士 下巻 (新潮文庫 ふ 18-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (752ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101197135

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  • 主人公の義正は、下巻に至ってもますます周りの過剰なサポートを受ける。脱獄とかレースに関係ないことが色々あって、最後にいきなりGPに出場する(資格とか要らないの?)。愛人は勝手に身を引いてくれるし、意中の令嬢は勝手にパリに来てくれるし、父親とも和解できたし、本当にこの人は持っている。極貧から徒手空拳で成り上がった北野晶夫の苦労を思うと、不憫である。そもそも義正が四輪レースに夢中になった動機が一目惚れとしか描かれていないのが弱い。最後に須崎老人が解釈して見せているが、到底納得できるものではない。

著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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