パンドラの鳥籠: ―毒草師― (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 177
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101200712

作品紹介・あらすじ

丹後半島で二年前、生薬学者が姿を消した。地域には三百歳の魔女が棲むといわれる洋館があり、首なし死体も発見されている。編集者・西田真規は、薬学の鬼才にして唯我独尊博覧強記の毒草師・御名形史紋、その助手の神凪百合と共に謎を追う。浦島太郎の「玉手箱」とギリシャ神話「パンドラの箱」がリンクする時、謎に繋がる一筋の道が現れる。知的スリルに満ちた歴史民俗ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 先に七夕伝説を読んでしまったため、一部復習になった。
    浦島太郎は七夕伝説であり、羽衣伝説である。
    言葉の変遷と歴史の暗喩。
    神代の世界とされているのが、如何に歴史を補う史実あり得ているのか、そんなことを教えてくれる。

  • なんかいろいろ話の種が多すぎて収拾ついてない感

    崇仏派の蘇我氏が神社に祀られてるというのも皮肉

    全てが偶然とは思わないがいくつかは偶然が重なった事象じゃないんかな

    毒草のことはもっと知りたいと思った

  • 毒草師シリーズ第3弾!
    これも面白く、すぐ読み終わった。
    浦島伝説と魔女伝説の謎解きが面白かった。

  • 浦島太郎と羽衣伝説、松浦佐用姫伝説は日本三大悲恋伝説と呼ばれしかも同じキーワードが隠されている。そして浦島太郎は七夕伝説と同じで何故そこまで形を変えてまで残されているのか、話は天皇家までに及んでいて飛鳥時代の隠された秘話を代々受け継いで護っていた現代の井筒家を御名形が暴露する。
    先が知りたくて意味を理解できず読み進めてしまったので、飛鳥時代や神の事を理解してからまた再読したい

  • 趣向は、QEDっぽい。
    シリーズ物になりそうな感じなので楽しみ。

  • 2018/2/10 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。

  • 今回の話は、いつもとはちょっと違っていて
    謎解きというよりは、浦島太郎伝説の蘊蓄の嵐ってところかしら?
    歴史は時の権力者によって、都合よく作られているってのは
    とっても納得いったわ。
    どうしても残したい事は、関係者だけがわかるように
    民話や伝説といったものに形を変えて、受け継がれる。
    まさに歴史民俗ミステリ!
    特に深いと思ったのが、浦島太郎の「玉手箱」と
    ギリシャ神話「パンドラの箱」だったりする。
    渡す側の意識というのを考えたことがなかったけど
    深いわぁ~!!大満足です。

  • 昔話に隠れている真実が、これでもかと語られて見えてくる。そこまで読むのか‥‥参ってしまう。事件に至る背景がここまで長い時間の果てとはムムム

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著者プロフィール




「2023年 『江ノ島奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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