- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101206615
感想・レビュー・書評
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万城目さんのホルモーとかしゅららぼんも好きだけど
風太郎やこういった歴史モノの方が私は好きです。
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印象に残っている試験の問題文がある
に共感 -
沙悟浄、趙雲は知っているけど、他の人は名を聞いたことがある程度。関心を持ってこなかった人物の話を楽しめるかな? と少し不安があったのですが、「虞姫寂静」と「父司馬遷」が心に残りました。
万城目さんが描くいつもの少し不思議な日本の風景は出てきませんが、たまにはこういうのもいいですね。 -
短編集なので気軽に読める。三国志とか中島敦好きさんにいいんじゃないかな。濃度はやや薄め。
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万城目さんて、根っこが物凄く真面目な人なんだろうな。
些細なこともきちんと考えて、答えを出していくような。
史記にちょっと興味が湧いた。いい翻訳があるだろうか。 -
西遊記を題材にした「悟浄出立」、三国志の一場面「趙雲西航」、項羽と虞美人の最後の夜を描いた「虞姫寂静」、荊軻による始皇帝の襲撃事件を扱った「法家孤憤」、罪に陥れられた司馬遷の再起を描いた「父司馬遷」の5つの短編。
この中では、虞姫寂静と父司馬遷の二編が良かった。著者は中島敦にインスパイアされたとのこと。中島敦は確かに素晴らしい。また読んでみようかな。 -
いやこれは、いつもの万城目調は全くないね。
作者名を伏せて読んだら絶対にわからないだろうな。
むしろ実に正統な歴史小説だ。
こう言うのも書けたんだとちょっとビックリ。
5つの短編が入っているのだけど、題名から西遊記関係の話が続くのかと思ったら、それは最初の一編だけで後は三国志や史記を下敷きに、脇役だった人たちを主人公にした話だった。
幸いなことにどれも原典のお話はすぐにわかったので、作者がそれをどのように料理したかがわかって面白かった。
個人的には虞美人の話と司馬遷の話が好み。
虞美人の設定が絶妙でその最期も印象的。
そして司馬遷に再び筆を執らせる娘の激情がいい。
やっぱり想いの物語が好きなんだよね。
この勢いで作者にはぜひ中華なファンタジーを書いて欲しい。 -
息抜き 話は巧い
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中国の話をもとにした小説。著者の解説もよい。wikipediaを使いながら読んだ。中島敦を読みたくなった。