千住家にストラディヴァリウスが来た日 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101210322

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    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4101210322
    ── 千住 文子《千住家にストラディヴァリウスが来た日 20051022 新潮社 20080425 新潮文庫》
     
     千住家の人々
     
    <PRE>
     千住 鎮雄 工学博士 19230714 東京 20000902 77 /慶應義塾大学名誉教授/経済性工学
    ♀千住 文子 教育評論 1926‥‥ 東京 20130627 87 /明治製菓研究所薬品研究室研究員
    http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0103A_R00C13A7CC1000
     
     千住 博   日本画 1958‥‥ 東京       /長男
     千住 明    作曲 19601021 東京       /次男/慶應義塾大学工学部中退/東京藝術大学作曲科
    ♀千住 真理子 Violin 19620403 東京       /長女
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/20100605 閨秀奏者 ~ ヴァイオリニスト淑女録 ~
    </PRE>
     
    (20130703)
     

  • 千住鎮雄氏教育方針「近道を探すな。ずるい方法を考えるな。遠い道を苦労して歩きなさい。そして音を上げずにがんばりなさい」のもと芸術家となった三兄弟。有力なコネもパトロンもない千住家がストラディヴァリウス・デュランティ1716に出会い、プロヴァイオリニスト真理子氏の自分の楽器とすべく熱い夏を駆け抜けた奮闘記。

  • ストラディバリウスというと、億がつく超高価な一級品のヴァイオリンで、選ばれた人しか手に出来ないもの、と誰もが思います。
    この本の作者の愛娘・千住真理子さんは著名なヴァイオリニストですが、ある日突然目の前に現れた「幻の名器」に、著者である母・文子さんと共に動揺し感動し、迷い悩み苦しみながらも購入を決めるまでの過程が母の手によって描かれています。
    数億円という金額に、妹の為に奔走する兄たち。手持ちの貴金属や貯金、幼い頃にもらったお年玉やお祝いを全て投げ打っても、到達にはほど遠い・・・
    そして、奇跡の様にさしのべられた手。最後の最後、振込完了までドキドキしてしまいます。
    この本を読み、ストラディバリウスは大金持ちだけに与えられた楽器ではない事を知り、また千住真理子さんのCDも聴いて見たくなりました。

  • 最近バイオリンを始めたせいもあるのでしょうが、興味深い話が色々ありました。

  • 感動的な出来事をさらに盛り上げる感動的な文章。
    千住真理子さんのお母さん、これが最初の本ではなく、
    すでに千住家について「教育白書」を書いている。
    何度か行っている千住真理子さんのコンサートでは、お兄さんの明さんの作品がアンコールで演奏され、それもまた素晴らしい。
    微笑ましい家族愛のように感じていたが、そうした生易しいものではなく、
    長男の画家、次男の作曲家、ヴァイオリニストの真理子さんとお母さんは、
    お父さんが世を去った後、強烈な絆でお互い芸術の道をまっしぐらに進んでいる。千住家の象徴としてストラディヴァリウスが登場する。
    その楽器を得るまでのスリリングな展開が、日を追って描かれる。
    この家族に、さらに大きな拍手を贈りたくなる。

  • 母に薦められて読んだ。

    こんな育て方もあるのか、なんだか勉強になった本。

    自分の子供のことを思うなら、苦労させるのが一番
    何でしょうか。

    このお父さん、偉大だと思う。
    文章は稚拙。起承転結がいまいち。

  • 教育方針の自慢もあるが、家族のすばらしさ、演奏者と楽器との関係の濃さに感動した。

  • 銀行からお金を借りて、億円相当のストラディバリウスを買ったという話である。千住真理子の訓練の様子や、兄弟の人となりを知ることができる。ヴァイオリンが手に入るまでの不思議な因縁はそれ自体、とても興味深いが、文章はどうにも感情過多で、もっと抑えて書いてくれないかと辟易する。娘が12歳でプロデビューし、世の中の無理解や、嫉妬やひがみにあってきたそうだが、楽しいこともあったんじゃないでしょうか。少し悲劇的に書きすぎな気がする。ある程度、心に余裕がある人じゃないと、こういう本は読むにたえません。おそらく、いらない嫉妬心がわき上がってくるでしょう。家族の愛情の面でも、音楽的才能でも、お金でも、スタートラインが、もっと後ろにある人は確実にいるのだし、本としてはそういう人への配慮がないと感じます。ストラディバリウスを手に入れるときの家族の感情の起伏や苦労話のエピソードが、さりげない「悲壮感」とあいまって、そこはなかとないイヤミを感じてしまいます。もっと、人が知るたがるような「デュランディ」の蘊蓄を調べて書いてくれたら、読みものとして成功したんじゃないでしょうか。そもそも、ストラディバリがなんでこの楽器を教皇に献呈したのかもよく分からんし、持ち主の側近とか、貴族とか、大富豪のこともさっぱり分かりません。自分たちの楽器なんだから、もっと関係者に取材したり、史料を集めて、突っ込んで調べてみたら?と思います。科学者の父母と芸術家の子供という家族も実業の欠如という点では多様性がなく、教育の話としても特殊すぎます。まあ、こういう家族がいてもいいとは思います。

  • すごい家族だなあ・・・と思う。いい意味でぶっとんでる。<br/>
    2008/07/25読了

  • 長男が日本画家、次男が作曲家、長女で末っ子をヴァイオリニストに持つ母、千住文子さんが書いた家族エッセイ。
    億単位の名器「ストラディバリウス」を手に入れるまでの家族の絆、作者の子育て法など興味深くて面白かったです。

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