警官の血 上 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 169
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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101223223

感想・レビュー・書評

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  • 直球。どストライクの豪速球。
    これぞ大河小説の基本、ってな感じの重厚なお話。

    話自体は地味なんだけど、読ませる、面白い。
    ページを捲る手が止まらない。
    読後「読んだ~」という達成感といい
    程よい疲れも素晴らしすぎる。

    これを読むと、上っ面だけの読み物なんぞ
    足元100kmにも及ばないって実感できます。

  • 感想は下巻

  • テレ朝 ドラマ で見る大作

  • 2016/10/22読了

  • 「警官の条件」を先に読んでしまったので楽しめるか少し心配だった。安城家は三世代に渡って優秀な警察官だったのか…。しかし、だからこその悲劇に見舞われるという皮肉。上巻は淡々と進む。下巻に期待。

  • 祖父・父・そして息子と
    3代に渡り警察官となり
    1つの事件を追い求める。
    そんな話である。

    と有る事件が柱であるが
    その事件だけでは無く
    その時代の主人公を中心とした
    人生が書かれている点で
    戦後段々人々が
    裕福になるそんな
    移り変わる時代背景も
    一緒に読むことが出来る。
    確かにスケールの大きな
    読み応えのある本である。

    「上」は祖父と父の人生の途中まで・・・
    現在「下」のいよいよという所まで来ている。

    勿論未だ犯人の予想も立っていない。

  • 警察官の血、まさに。面白かったです。

  • 親子3代に渡る、警官の物語。
    戦後すぐの焼け落ちた日本から、高度経済成長を経て、成熟社会と移りかわっていく、社会派ドラマとしても楽しむことができた。

    タイトルにある、警官の血、とはなんなのか。

    警官=「正義の人」であるべき、と世の中は当然期待をしているだろう。悪に対して敢然と立ち向かう、それこそが警官の本分であり、警官の血であると。

    ただし忘れてはならないことは、
    警官もまた「唯の人」である、ということである。1人1人の性格があり、価値観があり、生い立ちがあり。そして、家族があり、恋人があり、それ故の苦悩もある。葛藤もある。

    警官の血、とは、唯の人の血、でもあるのだ。
    警官の血、とは、「警官」という職業への誇りや憧れや夢を描きながらも、その一方でこの職業が放つ独特の「粘着質な匂い」に、好む/好まざるとにかかわらず惹きつけられた、その「血」を持つ、3人の血族の話である。

  • 親子二代にわたる作品です。二代目の民雄には、感情移入しづらかったですが、ストーリーの壮大さは圧倒されます。なぜなら、まだ上巻。戦後の時代背景が伝わってくる描写も読み応え十分です。

  • 内容に関しては下巻の方に記したので,そちらを参照されたい。

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著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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