- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101224022
作品紹介・あらすじ
妃の目をぬすんで恋人と逢引を重ねるゼウス大神とそれを嫉妬するヘーラー。美を競う三女神、アプロディーテー、アテーナー、ヘーラーは審判役のパリスに賄賂を贈る。人間味あふれるギリシアの神々の物語は、古代ギリシア民族の生活をそのまま写しとったものであろう。西欧文芸の理解に欠くことのできないギリシア神話を、著者独特の文体で読みやすく書きおろした待望の書。
感想・レビュー・書評
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ギリシア神話をおおよそ時系列順に独特の語り口で綴った大作。下巻の最後に添付されている神々の系統図と豊富な索引は非常に参考になる。
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上巻は神様寄りの話が多かったけど、下巻は英雄伝説やオデュッセイア、イーリアス、トロイア戦役など人間寄りのお話が多かったです。
英雄だなんだ言ってもやってることは強奪・強盗だったり、神様に呪われて妻子を殺してしまったり、なんとも言えない話が多かったですわぁ。
あと神様とそれに見初められた人間との子の末裔って、古代ローマでもやってたんだなって。ほんのり親近感。
邦訳でまじない師とか占者、予言者に対して陰陽師とあてているところがあって、微妙にフフッとしたり。
ともあれこうした概説書を読んでいると、ヨーロッパ付近の美術や文化に対して理解も深まる感じがします。 -
読んだ本 ギリシア神話 下 呉茂一
上巻は神様の系譜や由来、それにエピソードって感じで、正直ストーリー性があまりなくて読みづらかったんだけど、下巻は各地の伝説やペルセウスやヘラクレスの伝説、イーリアスやオデュセイアの叙事詩で、物語になってて読み易い。ゼウスやヘーラー(ゼウスの奥さん)の身勝手で公平性の全くない人間への関わり方には戸惑いますが、結構物語としてしっかりとしてて、2600年とか前に書かれたってことなんだけどちょっと信じられない。日本では縄文・弥生って時に、こういう作品を楽しむ市民社会があったなんて。
上巻にあったゼウスやアポロン、アフロディーテとかって名前を知ってる神様の物語を読んでみたいくなったので、探してみます。 -
読書会の課題本。文句なしの名著。ギリシア神話を学ぶなら、まず手に取って欲しい一冊。日本人による翻訳以外の邦語で書かれた類書で、未だにコレを超える内容・ボリュームの本はない。巻末に詳細な家系図と人名索引があるのも親切で良い。
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至高の時間だった
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上巻に比べるとページ数が少なかったことや、「イーリアス」や「オデュッセイア」の抒情詩の詳しい要約が紹介されていたこともあり、面白く感じられた。「イーリアス」や「オデュッセイア」は読んでみたいけど、全文を読むのは長くて辛そうなので、いつか要約版を読んでみたい。
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「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101224013/ichiromarin09-22/ref=nosim" target="_blank">ギリシア神話(上)</a>」の感想を参照してください。
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下巻は英雄叙事詩の物語がメイン。
ヘラクレスやペルセウスなど誰もが聞いたことのあるギリシャ神話の英雄たちの話が面白い。
とはいえ、話はあらすじだけなので、ドラマ性は皆無。
登場人物の心理描写を読みたかったら、違う本を読めってことか。 -
2007年07月09日
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いろんな神さま、人たちがでてきて、こんがらがりますが、がんばって読破。