| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
「勝たなければならない」
と
「負けたことがよかった」
どっちなんだろう。
最近は、「負けない」「負けたくない」気持ちで必死だったから
本の最後に白とも黒ともつかない表現がにじみだしたことに
とても苦々しさを感じた。
もちろん、ネガティブな意味ではない。
人生って、人間って、信念って
そのときどき。
熱に浮かされている。
それで良くって、
過去も現在も未来も
何も否定する必要はないんだろうな。
そのときの熱が
そのとき一番正しくて
でもそれはどんどん変化していく。
やはりいま自分は
「負けたくない」。
人と人とが、思いを伝え合うのは、言葉だけによらない。その言葉を発したときの表情、声の調子、身振り手振り、間合いの取り方、そして、話し手たちの周囲の状況、過去の経緯、そういうものがすべてないまぜになる。どう伝わるかは相手にどんな感性があるかにもよる。だから、本当に伝えられるかどうかは、わからない。そういうやり取りの様を見事に言語化する筆者である。
自分に伝わったこと:
自らの幻想に支えられて現実逃避せず、現実に目を向け地に足をつけて歩む。そんな覚悟が必要なときがある。
あぁ、こんなもんか
のほうで終わったね。
でも、ノンフィクションだからなのかな、熱はすごい伝わってきた。
燃え上がるわかりやすいものではなくて、あつくなってるときも、冷えていってしまうときも、リアルな温度を常にもってた。
自分で見たものしか書かないとあとがきに書いてあったけど、だからなのかもしんない。
【No.58】最後の終わり方が残念。沢木さんの行動力がすごすぎる。個人的にはカシアス内藤の生き方には共感できなかった。「すべての努力が空しいものとなったことを知ったとき、不意に自分の内部がからっぽになってしまったような空虚さを覚えた」「僅かな金で、人の心は離れたり近づいたりする」「親切を押しつけがましく誇示することがない。言葉は少なくとも、その心遣いの優しさは充分に理解できた」「ある時期、ある目的のために、共に力を尽くして生き切ったあとで、まだダラダラと結びついているというのは気持ち悪かった。すべてが終わった以上、あとはそれぞれの道を歩いていけばいい。必要ならば、偶然という名の必然が、また互いに二人を呼び寄せてくれるだろう」
血沸き肉躍る話。 これを読んだのは大学生のころだったと思う。 いま改めて読み直して、自分が当時のカシアス内藤と沢木耕太郎の年齢にあることを知った。 なんとなく沢木耕太郎が読み直したくて手にしたのだけれど、そのことに気づくと、呼ばれたような気がした。 自分が何者にもなれていなくって、何かをしなければという焦燥感に駆られる。そいうのって、この年代にはつきものなのかなとも思う。 そして... 続きを読む »
初めて読んだノンフィクション。そして何度も読んだ。ここまで他人に関わりのめり込める作者がうらやましい。そりゃ旅にも出たくなるさ。
「やはり、それでも勝たなければならないのだ…。」
再起を賭ける天才ボクサー・元東洋ミドル級王者カシアス内藤と、彼の夢に関わる人々の力強くも儚い物語。熱いタイトルが秀逸すぎの、沢木耕太郎による私ノンフィクション作品。
カシアス内藤の内面から発せられる言葉の数々には、正直心打たれます。その分、最終話に向かって徐々に崩壊していくそれぞれの想いと繋がりは、読んでいて辛い。自分の生きかたに躓きかけたとき、再読すべき本のひとつだと僕は思います。
沢木耕太郎が、元々は取材相手であるカシアス内藤と仕事抜きでここまで深く付き合い、私財を投じてマッチメイクまでしたことに驚かされる。しかしそれ以上に、今でもその二人にカメラマンの内藤利朗を加えた三人の友情が続いており、それによってジムが設立され、当時の写真集まで出版されるという人のつながりに驚かされた。その写真集「カシアス」も早速購入したが、それが少しでも「E&J カシアス・ボクシングジム」の運営資金の足しになればと思う。2007/10/21読了
ボクサー「カシアス内藤」こと内藤純一と、そのトレーナー、そして彼らに夢を見る作家とカメラマン。彼らの夢である世界王者はすぐ目の前にあるが、運命と偶然が絡み合う。
やっぱりノンフィクションでした。
こんなに心の優しいボクサーが実在していたなんて。
男の友情とロマンと優しさを感じたいいお話でした。






