【旧版】深夜特急2 ー マレー半島・シンガポール (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235066

感想・レビュー・書評

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  • どうも1巻に比べて印象が薄いのは、熱狂を欠いているからかもしれない。なんなら、本編よりもおまけでついてる高倉健との対談のほうが面白かったくらい。
    著者はごく率直に書いていると思うけど、それゆえに信念?倫理観?が中途半端なところが鼻につく。が、神経質に見過ぎなのかも。
    実体験からいって、バンコクは確かに苛つくことがないでもなかったが、楽しいことも多かったので、著者が全然馴染めなかったのは、当人の態度や心持ちによる点も大きいんだなと思う。

  • 9年ぶりに201607再読。評価変更☆4→☆3

    若いころの初読時は心躍りながら読めたのだと思うが、海外旅行に1人でそれなりに行ってしまった30代半ばで読み返すと、やはり2巻目は一枚も二枚も落ちる印象。

    比較するのはかわいそうだとは思うけれども香港・マカオ編の臨場感がすごいので。

  • ひとりひとり受ける印象は違うけど、タイ好きだったのにのイメージが変わりました。
    それほど香港が強烈だったのもあるのでしょうけれど。
    著者の視点から見る世界はとても興味深いので、また続きは読むと思います。

  • 自分がいま住んでいるところの話なのでより親近感が湧く。
    シンガポールへの物足りなさ、なんとなくわかる。シンガポールは香港ではない、のくだりも。

  • ペナンのくだりは最高に面白かった。いく土地土地で作者のその土地に対する興味のあるなしが文章を通じてはっきり現れるのが興味深い。

  • 〈そうだ、シンガポールは香港ではなかったのだ…〉この一文が印象的。旅をするときに、無意識に何かの面影を探しているのでは、そこを旅した意味がない。

  • 一巻よりぐっと面白くなってきた。

  • 2巻は香港から名残惜しみながらも進んだマレー半島(タイ、マレーシア、シンガポール)。この巻は連続で他国を旅する時に誰もが感じてしまうのではないかという感情が色濃くでている。

    ただ、全体を通してそのような内容となっているため、すごい面白い!というわけではない。

    いろいろな人と出逢い、いろいろ考えていた主人公はいいなと思った。

  • 深夜特急マレー半島・シンガポール編。旅に慣れてきた主人公の心理的な描写が1よりも見ものになっていたような気がする。一人旅ならではの自分との対話という部分が様々なエピソードとともに描かれており、自分を投影することで今の自分自身を見つめ直そうという感情にもなった。

  • 異国を味わいながら、自分自身と会話するような旅。

    香港と出会う前に2巻目で旅する街に出会ってたら、どんな話になったんだろう。そういうのも含めて、どんな旅もふたつとない旅・・・。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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