月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.20
  • (1253)
  • (988)
  • (510)
  • (63)
  • (14)
本棚登録 : 11345
感想 : 788
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240527

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 再読にはなりますが。

    こちらからが本当の『十二国記』シリーズ、真のエピソード1ですね。

    改めて読んでみたら、今流行りの転生系とかなろう系とかのなんとゆるいことよ。w
    もっと陽子みたいに苦労しろよ!って思ってしまいますw

    また改めてアニメ化して欲しいな〜と思うのですが、そうなると色々やっぱり時代的に古い描写とか情報とかが結構ありますね。
    そういうところをうまく今風に作り変えてやってくれないかな~?

  • とある普通の女子高生、中嶋陽子。

    親、友だち、先生、身の回りの人間関係をなるべく波風立てずそれなりに日常を過ごしていた。

    うだつの上がらないような日常。

    そこに、ある日突然金髪で妙ないでたちの男が現れる。

    「…みつけた」

    そう言って陽子にお捜し申しあげましたと言い、私とおいでください、とせまってくる…。
    そこから日本と違う世界へはまってしまうことに。


    まだ上巻の感想ですが。

    ストーリーとしては王道な感じで始まります。

    そうなんですが、いや、こんなん地獄ですやん。

    化け物とはいえ本物の剣で切り伏せその返り血を浴び、傷つけられ人間には裏切られること複数回、わけのわからん猿に死んだら楽よとひたすら唆され、荒みきってゆく。

    よく高校一年生の女子高生が精神崩壊せんでいられるのか。

    ただただ苦しい話を読まされた上巻。

    下巻では救われるような話だと聞いたのでさっそく救われにいきます。

  • 陽子が知らない世界に連れ去られて迷子になり、お腹ぺこぺこ傷だらけで、でも珠の力でギリギリ死なない程度に回復されている状態で襲われ裏切られ

    あーひどい。
    怖いよね。敵だとしても殺したく無いし血しぶきなんて浴びたくない。

    あと何がなんだか分からない状態で知らない国で1人っていう孤独な状態がつらい。

    どうしても読みながら眉間に力が入ってしまう
    下巻でどうにかなって欲しい

  • 折角の長めのお休みなので、手を出してしまいました。今年本屋さんでも派手に展開されていたので気になって気になって・・・。
    小野先生の作品は「営繕かるかや~」から入ったので作風の違いが大きくこんなにバラエティーに富んで固定観念を抱かせない文章を紡ぎ出せることに感動。
    作品としては、読みやすくとってもファンタジー。あまり得意な分野ではないけれど話の展開が早く読みやすく先が気になる・・・のに、読んでる途中でネタばらしをされるという衝撃事件発生。でも下巻いこう!

  • 『魔性の子』から、そのまま物語が続くものだと思っていたら、全く異なる物語が始まり戸惑いながらも読み進むことになる。異世界に突然連れられてきた主人公と共に、未知の世界を手探りで進む。すっかり、十二国記の世界に夢中になっている自分に気が付く。今年の初めに出会えた物語に感謝。

  • 何回も読みたくなる本!!!!
    手にとってから、一気に読み進めてしまいます。

    主人公なのにこんなに辛い目に遭うのか…。え、まだ来るの?…ちょ、ちょっと…主人公だよ!?

    ってなってました笑笑
    そこから成長していく陽子がかっこよすぎるし、雁の2人組と官吏はキャラが濃いし…とにかくハマりました!

  • ファンタジーは全く苦手だったのだが、この作品は一気読みした。

    同じ会社の方に貸して頂いた一冊。

    主人公が日本出身。日本の名前。
    これが受け入れ易い。

    物語は次第に現実から遠ざかる。
    正しくファンタジーの世界へ加速してく。

    が、しっかりついていくことができる。
    次々に起こるアクシデント。

    全く飽きさせず、同じ速度のまま下巻へ・・・

    こんなにファンタジーに没頭したのは初めての経験だ。。。

  • ついに読み始めますよ、十二国記シリーズ!
    学生の頃、ホワイトハート文庫で読んでいますが、全く覚えていないので、新潮文庫版で読み直します。
    陽子どうなるの。
    無事に安全なところに行けるのか。
    目が離せません。

  •  異世界に飛ばされた陽子の学びという形で、壮大な世界観が無理なく、少しづつ開示されていく。例えば、女子高生だった陽子が剣を使える理由等もきちんと用意されている。
     裏切りと救いを通しての陽子の成長を追体験する極上のストーリーだった。
     有名な本シリーズを未読だったのは不覚(?)だが、そのおかげで10冊以上も新作のストックがあるのは嬉しい。
    ※上下巻通しての感想です。

  • 十数年前、中学1年生の読書週間のために、母からの猛烈な勧めがあって読みはじめたのが、十二国記、小野不由美さんとの出会いでした。
    上巻はよく感想を聞くように、ちょっと重たくて、楽しい話でもなく、それまで読書の習慣のなかった私には辛く、内容も頭に入っているようないないような(笑)
    それでも母が、「騙されたと思って下巻の最後まで読んで! お願いだから!」と言うので我慢して読み進めたところ…下巻の中盤頃から、おや?と風向きが変わるのがわかって、ぐいぐい引き込まれ、読書週間の一日20分の時間が短すぎて放課の時間まで読み進めてしまいました。そしてすぐに上巻の初めからもう一度しっかり読み直しました。

    下手に泣かせに来るよくある物語のすぐ消えてしまうような薄っぺらい感動なんて、この物語の、同情を誘うわけでも、若い子が好む恋のお話が絡むわけでもなく、ただただ「生きること」「自分であること」を説きながら、ハッと気づかされて感動する、その心の重みに勝るわけがありません。シリーズの全てを通して、そういった種類の感動がずっと続くのです。もう最高です。一度虜になってしまったら、きっと抜け出せないことでしょう。

    あれから何度読み返したかわかりません。
    ティーン向けの物語だとのことでしたし、確かに若い子にこそ手にとってほしい物語かもしれませんが、
    (高校生が主人公で、自分を確立するために悩み傷ついて悟っていく。強く優しい心を学べるはずです)
    大人になった今でも、社会で荒んでしまった心を感じた時、ふとこの物語を思い出し、ああ、自分に負けてはいけない、私は私だと、勇気付けてくれる、私の人生のバイブルとなりました。ほんとうに、この出会いをくれた母に感謝しています。

全788件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小野不由美の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
小野不由美
有川 浩
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×