- Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101240541
感想・レビュー・書評
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今回も面白すぎました。なんて読み応えのあるファンタジーなのでしょうか!
前巻の主人公である陽子が出てくるかと思いきや、今回は魔性の子に出てきた登場人物が主人公でした。
あ、こういうことだったのね…!?と思わされました。私は魔性の子を先に読みましたが、読む順番が逆でも面白かったかもしれません。
ああ、着々と十二国記沼にハマっていきます…もう抜け出せません。名作すぎるんだもん。 -
「エピソード0魔性の子」に登場した泰麒の十二国側での成長物語。
泰麒の繊細な心情が美しい日本語で表現されており、心が温かくなった。
仙女や白汕子の泰麒への愛情が感じられた。 -
登場人物(人じゃないのも大いに含む)が誰も彼も魅力的で優しくて厳しくて深い。
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Episode 0 魔性の子、Episode1 月の影と読み継いできて
ここで幾つかつながったので面白くなってきました。
今回は黒麒麟の泰麒の物語。
「黒麒麟」って書くと黒ビールみたいですね(笑)
そして戴国の始まりの終わりの物語。
意外に景麒が良い奴でした。 -
物語は生きる活力だ、ということを思い出させてくれる本だった。やっぱりこうでなくっちゃ〜
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十二国記を構成する要素として、とても重要な役割を持つ麒麟と王。幼い麒麟が、1人の王に出会うまでの物語。
ほかのレビューでも書かれているが、麒麟が強力な妖魔を捕らえるシーンの描写が素晴らしく、その迫力とスピード感に胸が締め付けられ、動悸がしてくるほどだった。
幼い麒麟が思い悩む様にヤキモキしつつも、いつのまにか感情移入してしまっていたりして、やはりこの作者の人物描写には凄く惹きつけられるものがあるなと感じた。
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再読。ここの記録読み返すと、わたしはこれを最初に読んだっぽい……?先に読めばシリーズの中では穏やかな話だけど、最新刊の泰麒の思いの強さや行動、遡って『魔性の子』の高里を思うとひたすらに胸が痛いな……胸が痛いけど重なり合って物語としての厚みを増していく。この巻を読んだら完全にわたしは汕子たちの気持ちになってしまって、泰麒を救うためなら『魔性の子』で起きたようなことも仕方ないのでは?と思えてきてしまうもんな。麒麟としての孤独や重圧、王への想いなんかも、この本からどんどん積み重なっていって繋がっていくんだな……。毎巻すごい、としか思えてないな。まだ読み直す冊数が多くて嬉しい。
(201507)貸してくれてるお姉さまのお勧めで、『魔性の子』よりこちらを先に読みました。物語の運び方がやっぱりさすがだなー。転変できないとか、そういう漠然とした不安はあるものの、幸せな状態で穏やかに進んでいく序盤があるからこそ、優しく愛されてきた泰麒が罪悪感を抱く終盤とのコントラストが際立っていて良かった。あとはやっぱり敬語の使い方がすてき。 -
どうしても問いたい。なぜこんな、新しい読者に対しておもいやりのない解説を載せている? 長年のファンに阿っておけばいいと考えているなら甚だ遺憾だ(辞書に載っているそのままの意味で)。解説自体はよいものであっても、すべての読者に対する誠意が失せるなら不要。さて、ようやく読めたシリーズ2作目。けなげな泰麒の様子に終始目を潤ませながら、「麒麟」が麒麟として存在するとはどういうことかを紡ぐ物語を味わった。第1作目でなかなか掴めなかった某登場人物(?)についても理解が深まり嬉しい。鈍行ではあるが、次も楽しく読みたい。