風の万里 黎明の空 (上) 十二国記 4 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240565

作品紹介・あらすじ

人は、自分の悲しみのために涙する。陽子(ようこ)は、慶国(けいこく)の王として玉座に就きながらも役割を果たせず、女王ゆえ信頼を得られぬ己に、苦悩していた。祥瓊(しょうけい)は、芳国(ほうこく)国王である父が簒奪者(さんだつしゃ)に殺され、公主の平穏な暮らしを失くし哭(な)いていた。そして鈴(すず)は、蓬莱から流され辿り着いた才国(さいこく)で、苦行を強いられ、蔑まれて泣いていた。それぞれの苦難(くるしみ)を負う少女たちは、幸福(しあわせ)を信じて歩き出すのだが──。

感想・レビュー・書評

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  • 陽子が王様になってからの続編。
    日本から流されてきた鈴。殺された芳王の娘、祥瓊の話も同時に交えながら進んでいきます。

    きっつい。鈴、祥瓊が私可哀相!だれも助けてくれない!というのがずっと続くので、読んでてイライラ。
    陽子が王様になるまでもそんな感じだったので、そのうち改心するんだろうなと思って読んでましたが、きつかった…。
    下巻楽しみにしてます…。

  • 珠晶の、違反者を擁護するとこはきちんとやっている人への侮辱になるっていう考え方が当たり前だけどすごいなと思った。

  • 3人の女性それぞれが「知る」ということに向かっていく物語。
    遠甫、清秀、そして楽俊、ありがとう。
    下巻ではきっと3人は交錯していくはず。
    どう出会い、どんな結末なのか楽しみ。

  • 傲慢な女の子が複数出てきて、初めの頃陽子に対してイラっとしてたことを思い出した。

  • 傲慢さとか、自覚するのは難しい。
    若い頃に読みたかった本だなぁ。
    供王は初見は嫌な人だと思ったけど、違反者に情けをかけるのは真面目に生きてる人への侮辱だという考えがあってのことで、そこは好き。でも麒麟にもっと優しくね。

  • 初めは自分を憐れみ卑屈になっていた少女達がそれぞれの経験を経て成長していく物語。前半は辛い描写が続いて、しょうけいや鈴の卑屈な感情に呑まれそうになってしまうけど中盤からハッとさせられるセリフが多くて考えさせられる。清秀の死は本当にショック。嫌な予感はしてたけど。このことで鈴がどうなってしまうのか下巻が気になる。

  • 三人の女性がそれぞれの立場で旅をしながら、成長を遂げていく物語。最初は、卑屈で身勝手な振る舞いをしていたものが、経験から学び、成長していく姿を見つめるなんとも言えないカタルシスを感じつつ捲るページが止まらない。
    さぁ続きを読もう。下巻を手に取ろう。

  • 『図南の翼』から遡るかたちで新潮文庫の出版順に読み始めた十二国記シリーズ。とりあえず上下二巻組は一気読みするべし!(下巻へ続く)

  • 3人の少女の視点で物語が進み、その運命が次第に絡まっていく様子にハラハラドキドキする。本当に面白くて読むのが止まらない。

    壮大なファンタジーかと思いきや、采王、楽俊、清秀、供王、遠甫をはじめとする登場人物の台詞にはっとさせられる場面が多い。生きるということ、人の上に立つ責務、知っておくべきことを知っておくということ…

    「生きるということは、嬉しいこと半分、辛いこと半分のものなのですよ。人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、ただその人の心のありようが幸せだからなのです。苦痛を忘れる努力、幸せになろうとする努力、それだけが真に 人を幸せにするのです。」

  • 2023/11/16読了

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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