- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101240565
作品紹介・あらすじ
人は、自分の悲しみのために涙する。陽子(ようこ)は、慶国(けいこく)の王として玉座に就きながらも役割を果たせず、女王ゆえ信頼を得られぬ己に、苦悩していた。祥瓊(しょうけい)は、芳国(ほうこく)国王である父が簒奪者(さんだつしゃ)に殺され、公主の平穏な暮らしを失くし哭(な)いていた。そして鈴(すず)は、蓬莱から流され辿り着いた才国(さいこく)で、苦行を強いられ、蔑まれて泣いていた。それぞれの苦難(くるしみ)を負う少女たちは、幸福(しあわせ)を信じて歩き出すのだが──。
感想・レビュー・書評
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珠晶の、違反者を擁護するとこはきちんとやっている人への侮辱になるっていう考え方が当たり前だけどすごいなと思った。
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3人の女性それぞれが「知る」ということに向かっていく物語。
遠甫、清秀、そして楽俊、ありがとう。
下巻ではきっと3人は交錯していくはず。
どう出会い、どんな結末なのか楽しみ。 -
傲慢な女の子が複数出てきて、初めの頃陽子に対してイラっとしてたことを思い出した。
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三人の女性がそれぞれの立場で旅をしながら、成長を遂げていく物語。最初は、卑屈で身勝手な振る舞いをしていたものが、経験から学び、成長していく姿を見つめるなんとも言えないカタルシスを感じつつ捲るページが止まらない。
さぁ続きを読もう。下巻を手に取ろう。 -
『図南の翼』から遡るかたちで新潮文庫の出版順に読み始めた十二国記シリーズ。とりあえず上下二巻組は一気読みするべし!(下巻へ続く)
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3人の少女の視点で物語が進み、その運命が次第に絡まっていく様子にハラハラドキドキする。本当に面白くて読むのが止まらない。
壮大なファンタジーかと思いきや、采王、楽俊、清秀、供王、遠甫をはじめとする登場人物の台詞にはっとさせられる場面が多い。生きるということ、人の上に立つ責務、知っておくべきことを知っておくということ…
「生きるということは、嬉しいこと半分、辛いこと半分のものなのですよ。人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、ただその人の心のありようが幸せだからなのです。苦痛を忘れる努力、幸せになろうとする努力、それだけが真に 人を幸せにするのです。」
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2023/11/16読了