闇の穴 (新潮文庫)

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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247144

感想・レビュー・書評

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  • 去年映画化された「小川の辺」を含む、6篇の短編が収録されています。
    最初の2篇は海坂藩を舞台にした武士の話で、次の2篇は江戸の町人の話なんですけどミステリーっぽいかんじでちょっと新鮮でした。
    最後の2篇は民話っぽいというかちょっとホラーも入っていてなおかつエロいかんじでこれもわたしがこれまで読んだ藤沢作品にない感じのものでこれまた新鮮でした。
    わりとこれまで読んできた短編っていうのは大抵1冊が似たようなジャンルの話でまとめられているものが多かったのでこの本はいろんなジャンルの話を読むことができてちょっと得した気分になりました。
    まぁ、今は市井ものしか読みたくないんだって時には向かないですけど‥‥。

  • 【所有】【一見】
    短編『木綿触れ』『小川の辺』『闇の穴』『閉ざされた口』『狂気』『荒れ野』『夜が軋む』収録。

    いずれも死が付きまとう物語ばかりですが、そこにありとあらゆる人情や愛情、将来への望みというものが詰まっていました。
    特に『木綿触れ』『閉ざされた口』『狂気』の、人の心や場面変化の表現に感動しました。

    藤沢周平の文章が大好きで大好きでたまりません。

  • 小川の辺が収められています。

  • とても、とても恥ずかしいのだが告白すると、藤沢周平は初読なのである…。手近に読む本がなく、叔父が遺した蔵書から数冊もらった古い古い本書を手に取ることにした。…すばらしい短編集でした。だれもかれもがほめる藤沢文学。ここであれこれ言うことはおこがましくてできない。ようやく踏み出した第一歩である。

著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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