からくりからくさ (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253336

感想・レビュー・書評

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  • 同居する四人の女性と人形のりかさん。染色と機織りの話や人形師の話やクルドの話まで絡んできて読むのに疲れた。

  • 人形りかさん
    三人の下宿人と祖母から家を引き継いだ女性
    それぞれが染織などに打ち込んでる
    古い因縁話
    たてにも横にも拡がってしまった物語

    • 小さな図書室さん
      梨木香歩さんのでは以前なぎさんが紹介してくれた糠床の物語のほうに牽かれました✨オバケみたいなのは親近感わくのですが人形がどうも…苦手で(実生...
      梨木香歩さんのでは以前なぎさんが紹介してくれた糠床の物語のほうに牽かれました✨オバケみたいなのは親近感わくのですが人形がどうも…苦手で(実生活では容赦なく棄ててるくらいです)
      2021/04/12
    • なぎさん
      そうなんですね!!
      意外です。
      『りかさん』は児童書ですが、人形同士のあれこれもあり『背の君、背の君」とか叫んでおもしろいのですが、
      やめた...
      そうなんですね!!
      意外です。
      『りかさん』は児童書ですが、人形同士のあれこれもあり『背の君、背の君」とか叫んでおもしろいのですが、
      やめた方がいいですね、ふふふ。

      容赦なく捨てるのか.笑笑
      2021/04/13
    • なぎさん
      梨木さんのは、「家守綺譚』「冬虫夏草」がおすすめです♪
      梨木さんのは、「家守綺譚』「冬虫夏草」がおすすめです♪
      2021/04/13
  • 10代、20代のころにこの本を読んでもおそらくあまり響いてこなかっただろう。確かに毎日を生きることは機織りのようであり、ふりかえってみると人生はその織物のようだ。
    変化はしんどいものであり、代償を払うものなのだと筆者は書いているが、織物から人形そして家が炎に包まれた瞬間、悲劇的な場面をそれは美しい情景として描かれているのが印象的。
    そうか。人の死も同じなのかもしれないと感じた。

  • 不思議な作品
    ファンタジー要素が混じりつつも、日常を描いてるような
    それがだんだんひとつの事件(?)を追究していくことになっていく
    おつたさんとか赤光たちと、与希子とか紀久たちの関係性が混乱してきたので、もう一度読み直しておきたい
    文庫本の解説に、国内と国外を分けてみている作品というような話があったんだけど、実際4人で暮らしているのにマーガレットの存在だけ異質である点もおもしろい

    「りかさん」という本も出していることを知ったので、あとから読んでみたいです

  • 祖母の残した古い家が痛まないようにと、20代の女4人と
    人形のりかさんが共同生活を始める。
    決して楽しいだけの繋がりではなく、それぞれの
    心模様にも激しい葛藤を与えながら、また、親戚や
    先祖達まで繋がっていく。
    今を生きながら、遠い昔を覗き見る。
    緩やかに頑なに脈々と繋がる蔦のような物語。
    梨木さんの作品は何作か読んではいるけれど
    こんなに激しい執念や感情は初めてでした。
    優しいだけの作品と思って読むと、苦しいかもしれない。
    「りかさん」→本作→りかさんに収録されているミケルの庭を読むといいかも。

  • りかさんのその後のお話。りかさんの持ち主、容子は亡き祖母の古い家で女性4人の共同生活を始める。染物、織物、西洋のキリム等が織りなす穏やかな日々。赤の他人のはずが、人形を通じてつながりがあることがわかっていき。
    かなり深い話なんだと思う。ただ、私にはちょっと難しかった。家系図が複雑すぎて一度読んだだけでは理解ができない。正直、なかなかページが進みませんでした。頑張って読み終えた感じ。もう一度読んだら理解できるかもしれないけど、ちょっと疲れっちゃっいました。
    「りかさん」の方が好きだったな。

  • あんまり面白いと思わんかった、自分には難しすぎたのかも、、専門用語とか難しい言葉が多すぎたのと、家系図が複雑すぎて理解が追いつかんかった。
    でも、共同生活をしていくことで絆が生まれていくのは分かった。人は蔦みたいに繋がっていくことが言いたかったこと(???)

  • 再読。の、はずなんだけど、初めて読むような気持ち。
    『りかさん』とつながる、というか『りかさん』の完結編というか。
    現実的な部分と非常に不可思議な部分が融合して、なんだか酔いそう…。

  • 梨木香歩さんシリーズ。

    染色や織物の世界を通して、唐草模様のように連綿と受け継がれ、伝えられてきた、女達の抑鬱と幸福を描く。

    染色、機織り、パターン作家、中東にルーツを持つ外国人鍼灸師の4人の若い女性と、1体の人形の共同生活。「おばあちゃん」が住んでいた一軒家を下宿にすることになり、たまたまそこに集まった4人は、実は数奇な運命の糸で結び合わされていた・・・。

    オレが読むとどことなし女女(おんなおんな)していて生々しく感じるけど、静かな中にも存在の切実さというか生の迫力というかがすごく迫ってくる。凄いお話だと思う。

    能面の「般若」は知っていたけど、このお話に出て来る「生成」「真蛇」というのを先に見ておいたらもっと面白いかも。

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著者プロフィール

1959年生まれ。小説作品に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』『裏庭』『沼地のある森を抜けて』『家守綺譚』『冬虫夏草』『ピスタチオ』『海うそ』『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』など。エッセイに『春になったら莓を摘みに』『水辺にて』『エストニア紀行』『鳥と雲と薬草袋』『やがて満ちてくる光の』など。他に『岸辺のヤービ』『ヤービの深い秋』がある。

「2020年 『風と双眼鏡、膝掛け毛布』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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