- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101254821
感想・レビュー・書評
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解説には、削れるところはバッサリ削ったと。確かにそんなに厚くはないけど、厚さ以上の読み応えがあった。
夫は母親の元愛人で、ラブホテル「ホテルローヤル」の経営者。その夫が自損事故で意識不明。またガンでもともと余命数ヶ月だったことが分かる。
夫の継子の捜索、句会仲間のDV、税理士との関係、ホテルの経営といろんな綻びが出てくる。
節子、倫子、まゆみちゃんは最後まで逃げ切ったのだろうか。たぶん、あの3人なら逃げ切れるだろう、って思えるくらい狡賢さが印象に残った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容はもとより、表現・文章力がよかった。文学的というか。ちょっとしつこいくらいだったけど。寒いを寒いと書かない美しさ。
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再読。 ストーリーをすっかり忘れていたため、世界観に酔いながら没頭しました。 前回は途中でネタバレを踏んでしまうという失態を犯し、楽しみの半分を奪われたような感じで読み終えましたが、今回は大丈夫。 ネタバレを踏んだ記憶だけあったので、注意してました。 著者の描く道東の様子、主人公の謎めいた暗い風情、嫌いじゃありません。 ただ、これが続くと自分も飲まれてしまうので、気をつけています。 著者のつむぐ言葉の美しさに魅了されました。
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母子家庭で小さい頃から男女関係に係わらされて来た節子、ラブホテルを経営の夫が自動車事故で昏睡状態、そんな中、歌人仲間の子供をかくまうことに、
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再読。、結末を知ってるから、この部分は主人公はこういう気持ちだったんだなと思いつつ読む事が出来た。主人公の一見ひょうひょうとしながら内面にくすぶっている激しさが色々な行動に結びついてるのかなと思う。
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ホテルローヤルがとても好きで、続けてラブレスと凍原を読みとても引き込まれました。その流れで来ると硝子の葦は、こういうのも書くんだ〜みたいな新鮮な驚きです。
この人の本、暗いんだけど案外湿気を帯びない感じが好きなのかなぁ。 -
うらぶれた飲み屋街、寂れた漁港、ラブホテル、愛人、幼い頃の虐待・・・など暗いイメージの世界観に、こういうの無理だと思いながらも止まらなかった。
こういう小説もたまにはいいか。 -
面白いと思います。ホテルローヤルの経営者の妻、節子を中心に物語は進みます。最後まで目が離せない。