陋巷に在り〈1〉儒の巻 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101281131

感想・レビュー・書評

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  • 陋巷に在り [01]

  • 物語の主人公は、「論語」で有名な孔子と、その弟子の顔回です。単純な歴史小説ではなく、著者自身の解釈や呪術を使った戦いが描かれているところが面白かったです。
    作品の妖しげな雰囲気と、諸星大二郎さんのイラストがマッチしていると思いました。

  • 聡明で強い呪術の能力を持ちながら、出世の野心なく、貧しい人々の住む陋巷に住み続けた顔回。孔子の最愛の弟子である彼は師に迫る様々な魑魅魍魎や政敵と戦うサイコ・ソルジャーだった……息づまる呪術と呪術の暗闘、政敵陽虎との闘争、影で孔子を護る巫儒の一族。論語に語られた逸話や人物を操りつつ、大胆な発想で謎に包まれた孔子の生涯を描く壮大な歴史長編

    孔子の一番弟子であった「顔回」が、様々な魑魅魍魎と戦うファンタジー要素もあり。
    「論語」や「易経」などの薀蓄もふんだんにあり、歴史小説以上の面白さがあります。

    ちなみに本書は残念ながら絶版になっており、本屋に無い、、、、、、ですが、古本などでは手に入りやすいので、是非。

    酒見賢一の本では『ピュタゴラスの旅』もおすすめです!

    どーでも良いですが、『陋巷に在り』の表紙絵は、知る人ぞ知る「諸星大二郎」が寄稿しています!

  • 孔子の弟子たち、特に顔回を軸に生き生きと描かれていて、とてもおもしろい。

  • ある1,3、4、6

  • 孔子の弟子の物語。

  • 本よみうり堂(07年 リンク先閉鎖)紹介著書の中の1冊

  • 論語の中でしか知らなかった孔子、顔回、子貢、子路が目の前で話し、動いている事に感激。より深く論語を理解する為に読み進もうと思います。

  • 孔子の弟子である顔回を主人公として、論語が書かれた時代の中国の物語が展開されていきます。よく知られている論語の言葉もこの物語の文脈で語られると全く違った意味合いになってくるところが面白い。文庫本で13巻という長い物語ですが、呪術の応酬あり、政治的な駆け引きあり、黄泉の国への旅ありと、飽きさせません。この長い物語を通して、顔回、孔子、子容、五六、徴在、祝融、顔穆、?、子路、医睨、太長老というような魅力的なキャラクターたちが、あるときは融和し、あるときは呪術の限りを尽くして戦うという物語に引き込まれてしまいます。

  • 酒見氏の特有な物語進行が面白いです。
    孔子とシャーマニズムの話は大変深く興味を持ちました。

    巻末に記載されてる参考文献に、漢字学の巨匠・白川静氏の著書が列記されていました。
    一時、白川静氏の著書を少しだけ齧ったことがあり、漢字のシャーマニズム世界に感心したのですが、浅学ながら白川氏に孔子についての著書があるとは知らなかったです。改めて白川静氏の著書も(酒見賢一作品と共に)読みなおしてみたいと思います。とはいえ、白川静氏の著書は学者の出した本だから読進めるのにも一苦労なんだけども。

    ところで、古い版のハードカバーでこのシリーズを読んでます。電車とかで読んでると、年齢的にはファンタジーな此の表紙がちょっと気恥ずかしいのだが。

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